クリエイティブエージェンシー Droga5(ドロガファイブ)が東京オフィスを5月19日付で開設した。アクセンチュアインタラクティブが同日発表した。ニューヨーク、ロンドンに次いで3つ目の拠点となる。併せて、チーフクリエイティブオフィサー(CCO)に元TBWA\HAKUHODO グローバルクリエイティブディレクターの浅井雅也氏が就任した。
Droga5は、サーチ・アンド・サーチ・ロンドンやピュブリシスワールドワイドのチーフクリエイティブオフィサーを歴任したデビッド・ドロガ氏が2006年に設立。Ad Age誌とAdweek誌から「Agency of the Decade(2010年~2019年)」に選ばれるなど急成長を遂げ、近年グローバルで注目を集めるクリエイティブエージェンシーのひとつ。2019年4月、アクセンチュアインタラクティブに買収され、同社グループの一員となった。Droga5は今後1年以内に、ブラジルと中国への進出を予定している。
東京オフィス「Droga5 Tokyo」のジェネラルマネジャーには、チェース銀行やオールステート保険などを担当したクリス・バージェス氏が、ストラテジーリード(戦略責任者)には、Facebook社などのブランド戦略を担当したダン・イング氏がそれぞれ就任する。
CCOに就任した浅井氏は高校時代に留学のため渡米し、アカデミー・オブ・アート大学にてアートディレクションを専攻。同大学院修士課程修了後、2007年にTBWA\HAKUHODO入社。2012年からはロサンゼルスのTBWA\Media Arts Labクリエイティブディレクターとしてアップルなどのキャンペーンを担当。2017年に帰国しグローバルクリエイティブディレクターとしてユニクロなどを担当した。2021年からアクセンチュアインタラクティブに移籍しマネージングディレクターに就任した。
5月19日に開かれたオンライン会見では、Droga5が重視する「ブランドパーパス起点のクリエイティブ」について紹介した。ダン・イング氏は、「ブランドパーパスは、一貫したアクションを打ち出すミッションや価値の実現に寄与する」と説明。米レストランチェーンのIHOP(アイホップ)やニューヨーク・タイムズの事例を紹介した。クリス・バージェス氏は、Droga5自身のブランドパーパスについて「21世紀で最も影響力のあるビジネスやブランドを生み出し、輝かせ続ける」と述べた。浅井氏は「ブランドパーパス起点のクリエイティブで、日本のブランドに変革を起こしたい」と強調した。
3つ目の拠点として日本を選んだ理由について、バージェス氏は「Droga5と日本とは共通した価値を持っていると感じていること、日本は世界3位の市場があること、アクセンチュアインタラクティブがすでに日本でビジネスを拡大していることなど、複数の理由がある」とコメントした。
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