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ほぼ日がトータルビューティーブランドに挑戦「いつの時代も変わらない良いものを、長く売る」

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社員が欲しいと思ったものを開発

では、これまでコスメ開発経験のないほぼ日が、競合も多いトータルビューティーブランドに新規参入したのはなぜか。それは、スキンケア用品やメイク道具に関心があった社員の「やりたい」という想いだった。

同社Shin;Kuuチームの杉山摩美氏は「生活者という視点で、自分たちが欲しいものに真正面から取り組みたいという強い動機があった」と語る。ブランド立ち上げにあたってこの分野に詳しいプロの声を取り入れるため、ヘアメーキャップアーティストの岡田いずみ氏に声がけし、協業が決まった。

杉山氏によると、競合を意識して「世の中にないものをつくる」のではなく、ただ「自分たちが欲しいと思ったものを生み出す」ことを重視している。趣向を凝らさなくてもいいものはいいと伝わるはずだ、との考えでキャッチコピーも制作していない。

商品は、トレンドに左右されない「いつの時代も変わらないもの」を真ん中に据え、そこからぶれないように考案している。デビューコレクションのメイクツールについて杉山氏は「いつの時代でも、老若男女を問わず“ごきげん”な人ははつらつとして見えて魅力的ですよね。それゆえ、使用した人が“ごきげん”になり、きれいになる環境を整えていくための道具として、3アイテムを揃えました」と話す。

4月7日発売の第2弾ではセレクトアイテムのヘアブラシを販売。5月20日発売の第3弾では、初のスキンケア商品として洗顔料の「hello wash(ハローウォッシュ)」「serum wash(セラムウォッシュ)」の2種を発表した。今秋以降もスキンケアなどのオリジナル商品を展開し、それぞれ長期の定番商品に育てていく予定だ。

5月に発売した洗顔料「ハローウォッシュ」と「セラムウォッシュ」(各税込3520円)。夜洗顔・朝洗顔とシーン別の使い分けを想定して開発し、洗顔効果はもちろん、香りにもこだわった。

次ページ 「買いたくなるデザインと“記事”の後押」へ続く