意味のあるブランドパーパスは、どう発見するのか?~2つのインサイトがその鍵を握る~

【前回】「「ブランドパーパスとは、ソーシャルグッドのことだ」。
その誤解を解くために、書きます。」はこちら

みつをさんと、マツコさん

「私がこの世に生まれてきたのは、私でなければできない仕事が、何かひとつこの世にあるからなのだ」とは、最近知った相田みつをさんの言葉(それまでは「にんげんだもの」くらいしか知らなかったですが)。ブランドも同じではないでしょうか。どのブランドにも必ず、何かしら世の中で果たすべき役割が存在するんだと思います。ただし人間と決定的に違う点があります。それは、世の中で果たすべき役割を見つけられないブランドは存在することができない、という過酷な真実。

人は「私でなければできない何か」を探すために、青春時代にはバンドをはじめたり、世界一周の旅に出かけたり、いきなりポエムや小説を書き出したりして悶々としますよね(かなり主観が入ってますが)。あるいは社会に出てからは、「自分は、何をするべきなのか?」「今の仕事は、はたして自分の天職なのか?」と思い悩み、異動や転職を試みたりするわけですが、おそらく多くの場合、答えはなかなかすぐには見つからないものです。にんげんだもの。

しかしブランドの場合は、そう悠長なことを言っていられない。でもブランドの果たすべき役割を、どう見つければよいのか?

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名古塁(グレイワールドワイド エグゼクティブ・プランニングディレクター)
名古塁(グレイワールドワイド エグゼクティブ・プランニングディレクター)

外資系クライアントを中心に、様々なブランドのブランド戦略やクリエイティブ戦略、コミュニケーション戦略立案を担当。最近ではP&Gパンテーン「#HairWeGo」の立ち上げから、「就活をもっと自由に」「令和の就活ヘアをもっと自由に」「The Hairy Tale」「#PrideHair」等のキャンペーンにおいて、ブランド戦略、クリエイティブ戦略、キャンペーンBIG IDEA開発、統合コミュニケーション戦略の設計に携わってきた。

APACエフィーアワードにて、2つのゴールド、シルバー、ブロンズを受賞。またクリエイティブストラテジストとして、カンヌ、ワンショー、ニューヨークフェスティバル、スパイクスアジア、D&AD賞、ACC賞、日経広告賞、電通賞など、国内外のアワード受賞に貢献。

学生時代、大手レコードレーベル含み3枚のCDをリリースした過去を持つ。バンド再結成を目論んでいるが、いつも飲み会だけで終わっている。

名古塁(グレイワールドワイド エグゼクティブ・プランニングディレクター)

外資系クライアントを中心に、様々なブランドのブランド戦略やクリエイティブ戦略、コミュニケーション戦略立案を担当。最近ではP&Gパンテーン「#HairWeGo」の立ち上げから、「就活をもっと自由に」「令和の就活ヘアをもっと自由に」「The Hairy Tale」「#PrideHair」等のキャンペーンにおいて、ブランド戦略、クリエイティブ戦略、キャンペーンBIG IDEA開発、統合コミュニケーション戦略の設計に携わってきた。

APACエフィーアワードにて、2つのゴールド、シルバー、ブロンズを受賞。またクリエイティブストラテジストとして、カンヌ、ワンショー、ニューヨークフェスティバル、スパイクスアジア、D&AD賞、ACC賞、日経広告賞、電通賞など、国内外のアワード受賞に貢献。

学生時代、大手レコードレーベル含み3枚のCDをリリースした過去を持つ。バンド再結成を目論んでいるが、いつも飲み会だけで終わっている。

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