2021年度上半期の広告「化粧品」「医薬部外品」「買取・売買」への苦情増

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日本広告審査機構(JARO)は7日、2021年度上半期の広告審査に関する統計をまとめた。苦情や問い合わせなどの相談受付総件数は7292件(前年同期比91.5%)。コロナ禍によって急増し過去最多だった2020年度よりも減少したが、2019年度同期比では119.1%と引き続き増加傾向にある。

業種別の苦情件数をみると、「化粧品」(480件)、「医薬部外品」(361件)、「オンラインゲーム」(256件)が上位に。コロナ状況下の前年同期に苦情が急増した反動で今期は減少した項目もある中で、「化粧品」「医薬部外品」「買取・売買」が増加した。その一方で「健康食品」が大きく減少した。

内訳をみると「化粧品」は、「表示(品質・規格等)」152 件、鼻の角栓の画像が気持ち悪いという苦情など「表現(音・映像)」224 件が多かった。また、480 件のうち媒体は「インターネット」が437 件を占めた。

「医薬部外品」は361 件中、育毛剤や口腔ケア商品などで医薬品的な効果を標ぼうした「表示(品質・規格等)」が124 件、口腔ケア商品の口腔内の表現や殺虫剤の害虫表現が不快だという「表現(音・映像)」が135 件あった。

「買取・売買」は2019 年度上半期に75 件程度だったものが、コロナ状況下の前年同期に129 件、そして今期175 件に増加した。在宅時間が増加し、不用品等の買い取り需要が高まったこと、広告出稿が増えたことなどが要因とみられる。

苦情の内容は大別すると「表示」(3013件)、「表現」(2229件)、「広告の手法」(352件)に対するものがある。最も多い「表示」は前年同期に1.5 倍と大きく増加したため今期は2 割ほどの減少となった。

「表現」では「音・映像」「社会規範」が大きく増加した。「音・映像」については、鼻の角栓、歯の汚れ、目の下のたるみを表示した「化粧品」「医薬部外品」(それぞれ224 件、135 件)の広告に対し、生理的不快感を訴える苦情が多数寄せられ前年同期比138.2%となった。「社会規範」については「電子書籍・ビデオ・音楽配信」70 件、「オンラインゲーム」40 件が多く、ひわい、残虐な表現などに対して苦情が寄せられた。

広告の手法ではインターネット広告やテレビ・ラジオCM が何度も表示・放送されるというもの、バナー広告で訴求された内容を見て飛び先の通販ページに行くと、そのようなことは書かれていないというものなどが目立った。

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