第14回販促コンペ公式サイトはこちら。
関谷“アネーロ”拓巳氏
アクティベーションディレクター
栃木生まれ。東北大学大学院建築学専攻。2014年博報堂入社。21年JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト。17年ヤングスパイクス アジア1位、19年ヤングカンヌ世界一。第9回、第12回販促コンペ審査員個人賞。
德岡 淳司氏
コピーライター
2019年、慶應SFC卒。20年、博報堂入社。現在は、TBWA\HAKUHODOのコピーライター。コピーライティングを主軸に、外資系ブランドのコミュニケーションを担当。2022 YOUNG CANNES FILM部門 日本代表。
上杉 莉子氏
コピーライター
2021年ICUを卒業後、TBWA\HAKUHODOに入社。グローバルブランドを中心に、様々な広告コミュニケーションを担当。コピーライター2年目として日々奮闘中。
実務ではできない貴重な体験
――これまでの販促コンペ参加歴について教えてください。
関谷:入社1年目のときから挑戦していて、過去に協賛企業賞、審査員個人賞を受賞しました。ここ数年は、販促コンペにチャレンジする後輩にアドバイスをしたり、指導側に回っています。
德岡:僕は社会人3年目ですが、学生のときから販促コンペに挑戦していたので、今年で5 回目の参加になります。昨年は、審査員個人賞を受賞しました。
上杉:私は徳岡さんより一つ下の2021年入社の2年目です。昨年も参加していたのですが、あまり集中して取り組めていなかったので、今年から本格的な参加になります。
――みなさん、複数回挑戦いただいていますが、実務もある中で、販促コンペに挑戦する理由は何でしょうか?
関谷:最初の参加のきっかけは、上司からの指示で「若手にはトレーニングになるから」と言われて始めたのですが、実際にやってみると本当にその通りでした。応募したアイデアは実現する可能性もありますし、賞を受賞すれば、社内外で評価されたり、新しい仕事につながったりします。また、普段の実務をやっているだけでは得られない経験ができる点も販促コンペに取り組む価値だと考えています。
德岡:販促コンペは応募数が膨大なので、いかに人とかぶらない施策にするかが一番のカギとなります。もちろん普段の実務の際にも、そのような視点は重要ですが、ここまで意識することはそうありません。会議中も、このアイデアは被りそうだから、今回はやめておこうという議論が度々起こります。
上杉:販促コンペは“つながりの場”でもあると思います。アイデアで迷ったときに、今まできっかけがなくて話しかけられなかった先輩方に相談をしたり、社外の人と一緒に組んだりできるので、販促コンペがきっかけでネットワークを広げられました。
德岡:僕も毎回、必ず2人のチームで参加するようにしています。仕事柄、同期のクリエイティブと一緒に仕事をすることがほとんどないので、同世代の人たちがどういうアイデアを出すのか、どれほど成長をしているのかを知る機会は貴重です。実際に、コンペの応募期間はチーム内でも競い合っている感じがあって楽しいですし、お互い刺激も受けます。
上杉:同期と一緒に組むことで、普段の実務ではできない自分主体の動きができるので、「自分はこういう考え方の癖があるかもしれない」など、普段は見えてこない、自分に気が付けたりします。
関谷:僕は販促コンペにはすごく感謝していて、本当に取り組んできてよかったと思っています。得られた経験やスキルもたくさんありましたし、販促コンペから自分の仕事に様々な広がりがありましたね。
NY ADCやONE SHOWの受賞につながった
――関谷さんは受賞後もご活躍されていますが、販促コンペはどのような影響がありましたか?
関谷:まず、いろいろな人から一緒に組んで仕事をやろうと誘ってもらえるようになりました。さらに、販促コンペからの仕事が海外の広告賞につながったのも大きな変化でした。第9回の販促コンペのあと、受賞者同士を集めて、ロゼットさんの「洗顔パスタ」の競合コンペが 行われ ました。そこで僕たちのチームが選ばれて、初めてクリエイティブディレクターを務めた案件にもなりました※。この仕事は、商品の売上アップにつながり、さらにはNY ADCやONE SHOWを受賞するという結果を得ることができました。
※レポート記事はこちら
関谷氏が第9回販促コンペで審査員個人賞を受賞した「旅先出会い席」。
もっと名前を売っていきたい
―――先ほど販促コンペはトレーニングになるというお話がありましたが、実務に活かせることはありましたか?
関谷:販促コンペは、応募する企画書は10枚という制限があるため、企画を端的にまとめる力が付きます。1枚に書き込みすぎてもいけないし、逆に書かなすぎて内容が伝わらなければ本末転倒です。そういった取捨選択を考えて流れをつくる、ストーリーテリングが求められるので、企画書づくりだけではなく、CM制作などにも役立っています。
德岡:僕も毎回チームメンバーと、「企画書10枚の使い方が勝負を 決めるよ ね」 という話をしています。過去の受賞作を分析して、インサイトページの構成や、キービジュアルの見せ方、施策の詳細の詰め方など、10枚でどのようにまとめきるかをひたすら勉強した期間もありました。そのおかげもあり、伝えたいことを短くまとめるスキルはかなり身についたと思います。
―――今後も販促コンペに挑戦する若手のお二人は、何か目標はありますか。
德岡:昨年は、審査員個人賞でしたが、今年はきちんと狙って、色付きの賞を獲りたいです。そして、もっと名前を売っていきたいと思っています。いま、若手広告クリエイターの目立ち方が多様化していて、個人で発信した1枚のイラストや短編映像をきっかけに、業界内で注目されている、そんな方も多いです。その中で、僕が太刀打ちしていくためには、こういったコンペで足腰を鍛えていくしかないと考えています。
また、周囲からの評価をどんどん得ていかないと、いずれ社内で居場所がなくなってしまうのではないかという恐怖心とも日々戦っています。それに打ち勝つためには、なるべくたくさんの打席に立ち、アイデアの打率を上げていくしかありません。コンペの結果が評価されて、尊敬する上司たちに声をかけていただけることをモチベーションに、精進します。
上杉:私も名前を売りたいです。「上杉いいじゃん」と上司や先輩たちから認めてもらいたいという気持ちはありますし、そこが大きなモチベーションにもつながっています。あとは、こういったコンペで評価されれば、自分の考えに自信を持つことができるし、普段の業務にも生きてくると思います。今年は、賞を獲りたいという気持ちも当然ありますが、初めて同期3人で組んで挑戦するので、メンバー全員が「販促コンペに参加してよかった」と思える経験をつくっていきたいです。
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