外食産業の5月度売上高は、コロナ禍前の2019年同月比95.4%となった。21年5月は同比80.2%だった。前月の4月からは3.5ポイント増加した。ファーストフード・洋風が同比126.2%とけん引している。居酒屋やカフェ、ディナーレストランは低迷が続いており、戻らない法人需要や夜間の客足が影を落とす。新型コロナウイルス感染症も下げ止まり感が出ている。
日本フードサービス協会が6月27日に統計を発表した。2021年5月度の外食全体の売上高は前年比120.4%。3年ぶりに制限のない大型連休で家族客を中心に客足が回復した。
ファーストフード・洋風の19年同月比超えは21年1月以来継続。ドライブスルーやテイクアウト、デリバリー対応が功を奏していたが、5月度の前年同月比では101.8%と多少落ち着きが出てきた。4月は前年比110.7%、19年同月比127.2%だった。デリバリーやデジタル注文対応などの支持は続くが、テイクアウト需要は社によってバラつきがあるようだ。ファストフードは19年同月並となった和風のほか、麺類、持ち帰り米飯/回転寿司なども回復傾向。
ファミリーレストラン・中華は、引き続き持ち帰りが堅調の上、店内飲食が回復し、前年同月比127.0%と好調。同・焼き肉は、連休の集客が良く、前年比159.6%となった。「中華」と「焼肉」は19年同月比でも100%を超えた。
ファミレスの洋風、和風のほか、パブ・居酒屋業態でネックになっているのは、夜間の客足の鈍さだ。パブ・ビアホール、居酒屋共に前年比では大きく伸ばしたが、19年同月比では、それぞれ61.1%、52.0%と、他業態に比べ回復が遅い。法人需要や夜間利用がないことが大きい。ディナーレストランも、テイクアウト弁当が売上を支えたものの、19年比では89.2%となっている。
消費者庁が2022年2月28日〜3月8日に実施したアンケート調査では、「今後も節約していきたいもの」として、「交際(飲食を含む)」を選んだ人は19.4%だった。年齢別では、男性50歳代が24.8%、60歳代が27.3%、70歳以上が25.4%と平均より5ポイント以上高くなった。
オフィス街では日中も客足が鈍く、喫茶業態が苦戦している。東京都では5月のリモートワーク実施率が4月から4.6ポイント増の56.7%。1月から6割前後を行き来している。新型コロナウイルスの感染者数は7日連続で前週の同じ曜日を上回り、下げ止まり動向が伺える。
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