回転寿司チェーン「スシロー」運営のあきんどスシローは7月13日、実施より前に割引キャンペーンについて告知していたとして、該当する購入者への返金を発表した。告知していた店舗は確認中で、13日午後1時時点で31店舗。同様の行為は有利誤認やおとり広告に該当するおそれもある。
対象キャンペーンは〈何杯飲んでも「生ビールジョッキ」半額〉。本来、7月13日から28日にかけて行うキャンペーンだったが、一部の店舗で13日より前に告知物を掲出していた。告知物にキャンペーンの開始日は書かれていなかった模様。
13日午後1時点で判明しているのは、「スシロー 八王子駅前店」(東京・八王子市)ほか、19都道府県31店舗。国内にスシローブランドの店舗は6月時点で645店舗(内、テイクアウト専門店が26店舗)ある。早いところで7月8日から掲出していた。多くは当日中に取り下げていたが、8日から12日まで数日にわたって貼り出していたケースもあった。
生ビールジョッキの通常価格は税込み528円で、対象店舗で告知を見て購入した人には差額の264円を返金する。掲出していた店舗は確認中で、31店舗より増える可能性もある。
実際に支払う価格より安いかのように表示して顧客を誘引する行為は有利誤認表示に該当する。また、実際に提供できないサービスを提供できるかのように示すのはおとり広告となる。いずれも、景品表示法で禁じられている。
あきんどスシローのグループ会社「京樽」でも、メニューで表示していたものと実際の材料が異なっていたとして、7月11日に返金対応を発表していた。
あきんどスシローの親会社のFOOD & LIFE COMPANIESは調査を経て、対象店舗を31店舗から30店舗に訂正した。1店舗を追加し、2店舗を対象外とした。対象外となった店舗のうち、1店舗は告知物を開店前に撤去しており、もう1店舗は開始日記載のない告知物ではなく、開始日を記した大型のPOPのみだったことがわかった。
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