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愛媛朝日テレビのスローガン「地元を愛す。」からオリジナルアイスが誕生、中四国エリアで発売

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愛媛朝日テレビは、自社のスローガンである「地元を愛す。」を名前に掲げたアイスクリームを、今年7月に中四国エリアを中心に展開するスーパー フジ直営全店で発売を開始した。

「地元を愛す。アイスクリン オレンジ愛す。 ブラッドオレンジ味」のパッケージ。価格は、194円(希望小売価格)。

「地元を愛す。アイスクリン オレンジ愛す。ブラッドオレンジ味」という名のアイスクリームは、「フジの元気な赤たまご」と愛媛県宇和島産の「ブラッドオレンジ」を使用。地元愛媛県を本社とする流通企業フジ・リテイリングとアイスクリーム商社である南商事の協力により実現した。

この「地元を愛す。」というスローガンは、愛媛朝日テレビが2020年に開局25周年を迎えたことを機に掲げたもの。

開局25周年の2020年に出稿した新聞広告。

このスローガンをはじめ、同社のブランディングを手がけたクリエイティブディレクター 赤松隆一郎氏は、この言葉が生まれた背景を次のように話す。

「2020年は愛媛朝日テレビさんが25周年を迎える節目でした。ここから2030年までの10年をイメージした時に、何が起きるか予想がつかない未来だからこそ何が起きてもそこだけは変わらない、地に足のついた重心の低い言葉が必要だと考えました。そして、それは愛媛朝日テレビの“これから目指すもの”ではなく、実はもうすでにあり、この先も受け継がれていく“態度”や“覚悟”を表すものにしたいと思いました」

同社が制作している番組やニュース、高校野球地区予選の全試合を中継すること、さらには県内の市町村や団体が自分たちの町のPR動画を制作する「ふるさとCM大賞」といった取り組みなどをあらためて見直す中で、ローカルテレビ局の持つ、故郷への思いの強さを再発見し、それを「地元」という言葉に、そして思いの強さを「愛す。」という言葉に置き換えたという。

「全国のテレビ局のスローガンを調べた際に、言葉あそびとかギミックが入っているものが多いと思ったので、そういったアプローチから一線を画したかったというのもあります。飾りがなく、一見するとふつうのこと、当たり前のことのように思えて、それを有言実行するにはしっかりとした意思が必要。平易だけれど時間とともにジワジワと効いてくる。そんな言葉をスローガンにしたいと思いました」(赤松氏)

そして、このスローガンとともに生まれたのが、愛媛朝日テレビの愛称である「eat」の文字を使ったキャラクターだ。今回のアイスのパッケージにも登場している。

アートディレクター 案浦芙美さんがデザインしたeatキャラクター。会社のツールに使われているほか、コロナ時のstay homeの呼びかけでも、このキャラクターたちが活躍した。

「調査の結果、愛称であるeatの認知が低かったこともあり、“愛媛朝日テレビ=eat”というパスをしっかりつなぐべく、キャラクターにeatの文字要素を使いました。またスローガンの言葉が強く、ある意味“遊び”がない分、キャラクターでポップに楽しく、かわいく、大人から小さなお子さんまで幅広い世代に親しまれるものにしたいと考えました。愛媛の柑橘のオレンジや瀬戸内海のブルーをキャラクターのカラーに反映することで、これまでのイメージ資産も活かしつつ、安心感や懐かしさもありつつ、ちょっと新しく見える、というところを目指しています」

こうした流れの中から、このアイスが生まれた経緯を聞いてみると、「まったくの雑談から生まれました」と赤松氏。

「プレゼンの帰り際にeatの担当者の方たちとロビーで立ち話をしたときに、このスローガンとキャラクターが無事に世の中に出たら、グッズを作ってみんなに楽しんでもらいたいよねという話の流れで、『愛す』だから『アイスとか?地元を愛すアイス!?』というダジャレで、みんなで笑っていたのが始まりです。その後、もしかして本当に作ったら楽しいのでは?やるならやはり地元の柑橘を使おうとなり、地元スーパーのフジさんやアイス卸売販売会社の南商事さん協力を得て、本当にできてしまいました」

フジでの販売はもちろんのこと、6月末には地元のショッピングモールエミフルMASAKIで先行発売会も開催。店頭には、愛媛朝日テレビのスローガンも掲げられた。発売後、CMもオンエアされ、「地元を愛す。アイスクリン」は好調な売れ行きを示している。今後の展開はまだ決まっていないが、「別の地元素材でフレーバー違いなど出せたら楽しいなと、個人的には思っています」と、赤松氏は話している。

YouTubeで公開されているCM「地元を愛す。がアイスになった!その名も『地元を愛す。アイスクリン』」

スタッフリスト

企画制作
愛媛朝日テレビ+電通西日本+カンガエル+日広工房+ステップ
CD+企画+C
赤松隆一郎
AD+キャラクターデザイン
案浦芙美
C
小郷拓良
PL+C
北匡史
Pr
大西友和、檜垣佳宏、中川浩司
撮影
橋本和
撮影ディレクション
森田愛
録音
越智壮志
PM・編集
金本尭
Music Pr
榎裕一
Na
鈴木智晴・松嶋創・山口征秀
BP
桑原快斗

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター