「第14回販促会議 企画コンペティション(販促コンペ)」のグランプリに、メガハウスの課題、「発売50周年を迎える『オセロ』 の楽しさを伝え、遊んでみたくなるアイデア」に対して応募された「オセリポ!」が輝いた。
応募総数4013本の中から選ばれ、9月9日の受賞式で発表した。
「オセリポ!」は、オセロの石の置き方に合わせて「もしもピアノに轢かれたら」などの技名を実況し、試合を盛り上げるスマートフォンアプリの企画。対局中の盤面をカメラで読み取り、定石や手筋を判別する。
審査委員長の嶋浩一郎氏は「オセリポ!」がグランプリを受賞した理由について、「『そんな手があったか』というクリエイティブな課題解決だった。すでにオセロが好きな人にとっても新たなカルチャーを知る機会になるし、まだオセロを知らない人も、試合を見ている人も楽しめる、三方良しの企画だった。スマホを横に置くだけという点も評価できる」と解説。
企画者の迫健太郎氏は、「オセロに『ライトニングボルト』という技があると知ったのがきっかけ。そこから調べてみると、250以上の技があった。どれも独特のネーミングセンスで面白く、それを生かすためにシンプルにITを活用できたことが良かった」と喜びを語った。
嶋氏による、「第14回販促コンペ」の総評は次の通り。
「ことしはとにかくレベルが高かった。販促・SP領域ではあらゆることがやりつくされたと思っていたのに、こんなクリエイティブなアイデアがまだまだ生まれるのかと、可能性を感じた。販促コンペは『アイデアの異種格闘技』だが、(今回は)アイデア同士が素手で殴り合うような激戦だった。
その中で感じたことが3つ。1つは新たな才能が出てきたという印象。もう1つはシンプルに一言で言える企画の多さ。『どうやって人を動かすか』というコアアイデアを徹底的に考え、たどり着いている企画が多かった。3つ目は、デジタル化が当たり前の風潮の中、わくわくして楽しいから人は動くという、テクノロジーが感動体験に寄り添っている作品が多かったこと。
これからの日本は楽しい販促企画がたくさん出てくると期待できるコンペだった」
第14回販促コンペで入賞した作品は以下の通り。
(協賛企業名/課題)
〈グランプリ〉
〈ゴールド〉
〈シルバー〉
〈協賛企業賞〉
〈審査員個人賞〉
井上忠司氏
「コアラクリーニング」:山田隆任、虎澤和弘
奥谷孝司氏
「背の高さは抜かれまし展」:石橋遼太、松吉 亨、佐々木哲也
長田麻衣氏
「Panasonic MONSTER Homes」:中川 丈、村上陽一、河合 慧
尾上永晃氏
「おいしい保冷剤」:丸山優河、吉田彩音
工藤 萌氏
「コアラクリーニング」:山田隆任、虎澤和弘
吉柳さおり氏
冷やしののじはじめました:吉村 徹、新垣奈々子
児玉 昌彰氏
「サプライズオセロデリバリー」:吉岡龍太朗、槇野 結
桜田 圭子氏
「『スンドゥブ』をお家で食べよう!と思いたくなるアイデア」:下平広司
嶋野裕介氏
「オセロトーク」:稲垣慧美、五十嵐隆皓
中條 裕子氏
落ちないコアラ:遠山麻子、竹村史弥、小野愛佳
林 知幸氏
「星垂るオセロ」:松浦野絵、鎌田芙実、友森早紀
藤井一成氏
「愛の48手」:高木公美子、棚橋裕美子、岩田祐一
最終審査会や受賞式の様子や受賞者コメントなどは、月刊『販促会議』誌面などで詳報する。
新着CM
-
マーケティング
手作り「スイカバーの素」 ダイソーで先行テスト販売…ロッテ
-
クリエイティブ
サントリー烏龍茶や月桂冠など定番6商品、ファミマカラー限定パッケージに
-
クリエイティブ
ズンズンペンギン、ヌンヌンアザラシ…海の動物が迫るマリンワールドの広告
-
クリエイティブ
新木優子がファッショナブルな間食を提案、湖池屋「ランチパイ」CMの裏側
-
広報
U-NEXT HOLDINGS、新社名にあわせたブランドコミュニケーション開始
-
AD
マーケティング
顧客を見定め、効果的にEC・エリアマーケティングを構築
-
クリエイティブ
「一言日記」のような言葉で心を捉えるルミネのコピー、約20年続く理由
-
クリエイティブ
お米・人・製品への愛を表現、賀来健人をキャラクターに『亀田の柿の種』の新キャンペ...
-
特集
「宣伝会議賞」特集