博報堂ＤＹホールディングス（HD）の戦略事業組織kyuは9月21日、イギリスに本社を置く、パブリック・アフェアーズコンサルティング会社Lexington社（レキシントン）の株式を取得した。kyuのみならず、博報堂ＤＹグループ全体の価値提供力のさらなる向上を目指す。なお、今回の Lexington社の株式取得により、当社の 2023年 3 月期の連結業績に与える影響は軽微。

kyuは2014年5月に組成された、博報堂ＤＹグループの中核事業会社と並列の独立した戦略事業組織。「経済と社会を前進させるクリエイティビティの源となる」というパーパスのもと、北米・欧州を主たる対象エリアに、専門クリエイティブサービス企業の M&A を行い、“専門性”と“先進性”を継続的にグループ内へ取り込む機能を担っている。現在はデザインイノベーション会社やクリエイティブエージェンシー、経営コンサルティング組織、マーケティング専門組織など計18社をネットワークに持つ。

今回株式を取得したイギリスのLexington社は、企業と社会との緊張関係を処理し、緩和する活動で、社会を構成する各種環境主体との積極的コミュニケーション手段を指すパブリック・アフェアーズに特化したコンサルティング企業。主に、政府機関のコミュニケーションや公益性を重視した社会の機運醸成・ルール形成のための働きかけ、公共施策を絡めたヘルスケアの領域で専門性を有している。

今後も同社グループは「kyu」を中心に中期基本戦略の具現化、ならびに収益面でも海外事業の成長に貢献していくという。