クリエーションのデザインとアート

【前回コラム】クリエイティブの領域を広げる時間軸

デザイナー・クリエイターが仕事に取り入れるべき志向

もし貴方がデザイナーやクリエイターと一緒に仕事をする立場の方なら、どのような志向のデザイナーやクリエイターと仕事をするべきかという視点で、もし貴方がデザイナー・クリエイター自身であるならば、自分はどのような志向で仕事に取り組んでいくべきかという視点で読んでいただくと分かりやすいと思います。

ここに一つの図を示します。

左右の軸に注目してください。左がアート、右がデザインです。ここではデザイナー・クリエイターの仕事に対するスタンスが、アート軸かデザイン軸かという話をしたいと思います。

僕は仕事においてアートとデザインを明確に区別しています。言葉を置き換えると、「アートは主張」で、「デザインは対話」です。

アートは表現者の主観によって表現したい物事を表現する、つまり「自己の主張」ととらえています。一方で、デザインは伝えるべき相手が明確にあり、その人にどのように伝えたら伝わりやすいかを考え、理論的に組み上げられ表現する「他者との対話」といえます。

デザイナーやアーティストに存在する4つの領域

ここに資本の縦軸を加えて考えます。

第3領域(自己資本とアートの領域)は、アーティストの領域です。自分の資本で自分の表現を作り上げ発表します。自分の資本である限り、誰からも何も言われる必要はありません。作品が売れるかどうかは分かりませんし、そもそも売ること自体が目的ではないかもしれませんが、この領域の僅かな成功者は富と名声を手に入れる事ができます。

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室井淳司(Archicept city 代表/クリエイティブ・ディレクター)
室井淳司(Archicept city 代表/クリエイティブ・ディレクター)

新規事業・サービス開発、ブランド戦略、空間開発、広告コミュニケーション等において、企業のトップや事業責任者にクリエイティブ・ディレクターとして並走する。広告・マーケティング界に「体験デザイン」を提唱。

東京理科大学卒業後博報堂入社。2012年博報堂史上初めて広告制作職域外からクリエイティブ・ディレクターに当時現職最年少で就任し、翌年博報堂フェロー。2013年Archicept city設立。


著書:「全ての企業はサービス業になる〜変化を俯瞰しブランドをアップデートする10の視点〜」「体験デザインブランディング〜コトの時代のモノの価値のつくりかた〜」宣伝会議

室井淳司(Archicept city 代表/クリエイティブ・ディレクター)

新規事業・サービス開発、ブランド戦略、空間開発、広告コミュニケーション等において、企業のトップや事業責任者にクリエイティブ・ディレクターとして並走する。広告・マーケティング界に「体験デザイン」を提唱。

東京理科大学卒業後博報堂入社。2012年博報堂史上初めて広告制作職域外からクリエイティブ・ディレクターに当時現職最年少で就任し、翌年博報堂フェロー。2013年Archicept city設立。


著書:「全ての企業はサービス業になる〜変化を俯瞰しブランドをアップデートする10の視点〜」「体験デザインブランディング〜コトの時代のモノの価値のつくりかた〜」宣伝会議

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