競合プレゼンを勝ち抜く組織戦略

【前回コラム】評価軸を理解して競合プレゼンに勝つ

競合プレゼンを勝ち抜く評価のポイント

前回のコラムに続き、競合プレゼンの評価軸について書いていきます。クライアントは競合プレゼンというプロセスを通じていかにパートナーを決定していくのか。前回コラムは

こちら

をご覧ください。

競合プレゼンの評価項目として挙げた以下3つの大項目には、さらに細分化された小項目が複数設定されており、それぞれに得点が配分されます。

小項目はそのプロジェクトに応じて様々な項目が設定されますが、今回は各大項目で「何を評価しようとしているのか」を確認していきたいと思います。

評価指標の大項目と配点
1.理解・戦略:20〜30点
2.コンセプト・表現:50〜70点
3.予算・体制:20~30点

 

オリエン理解を表現につなげる

1.理解・戦略:20〜30点

における評価のポイント

このパートにおける戦略は、クライアントの意図を正しく理解し、オリエンから受け取ったバトンをしっかりと表現へ繋ぐことができているかが大切になります。

僕が過去に取りまとめを行った大型の競合プレゼンで、この大項目に「オリエン理解」という小項目を設けたことがあります。

理由は、「どれだけ表現が秀逸でも、クライアント側が設定した戦略を前提としない提案をする会社とは長く一緒にプロジェクトを進めていけるとは思えない」という、クライアント責任者の考えからでした。

実際、そのプレゼンは、企画表現で全評価員の評価において勝ったA社よりも、オリエンの理解度や体制から協力的な姿勢が伝わったB社が総合点で上回りプロジェクトを獲得しました。

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室井淳司(Archicept city 代表/クリエイティブ・ディレクター)
室井淳司(Archicept city 代表/クリエイティブ・ディレクター)

新規事業・サービス開発、ブランド戦略、空間開発、広告コミュニケーション等において、企業のトップや事業責任者にクリエイティブ・ディレクターとして並走する。広告・マーケティング界に「体験デザイン」を提唱。

東京理科大学卒業後博報堂入社。2012年博報堂史上初めて広告制作職域外からクリエイティブ・ディレクターに当時現職最年少で就任し、翌年博報堂フェロー。2013年Archicept city設立。


著書:「全ての企業はサービス業になる〜変化を俯瞰しブランドをアップデートする10の視点〜」「体験デザインブランディング〜コトの時代のモノの価値のつくりかた〜」宣伝会議

室井淳司(Archicept city 代表/クリエイティブ・ディレクター)

新規事業・サービス開発、ブランド戦略、空間開発、広告コミュニケーション等において、企業のトップや事業責任者にクリエイティブ・ディレクターとして並走する。広告・マーケティング界に「体験デザイン」を提唱。

東京理科大学卒業後博報堂入社。2012年博報堂史上初めて広告制作職域外からクリエイティブ・ディレクターに当時現職最年少で就任し、翌年博報堂フェロー。2013年Archicept city設立。


著書:「全ての企業はサービス業になる〜変化を俯瞰しブランドをアップデートする10の視点〜」「体験デザインブランディング〜コトの時代のモノの価値のつくりかた〜」宣伝会議

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