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志摩スペイン村を「周央サンゴ一色」にはしなかった理由

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「志摩スペイン村」では、2月11日より期間限定でVTuberの周央サンゴさんとのコラボ企画を開催。多くの人が訪れ、SNSなどでも話題となった。今回の企画に至るまでの経緯や、志摩スペイン村と周央さんの間に築かれている関係について、広報担当の松川優希氏に話を聞いた。

※宣伝会議4月号(3月1日発売号)では、「『推し活』とマーケティング」をテーマに特集を組みました。本記事では、その中の一部を紹介します。
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はじまりは雑談配信 好きな気持ちが生んだタイアップ

伊勢志摩にある複合リゾート「志摩スペイン村」では、2月11日~4月2日、ANYCOLORが運営するバーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属するVTuber、周央サンゴさんとのコラボイベントを開催している。

「みなさま~(広報大使)志摩スペインゴ村へ、来て!」志摩スペイン村×周央サンゴ(にじさんじ)実施期間:2023年2月11日~4月2日

「みなさま~(広報大使)志摩スペインゴ村へ、来て!」
志摩スペイン村×周央サンゴ(にじさんじ)
実施期間:2023年2月11日~4月2日

期間中には周央さんの等身大パネルがパーク内の各所に配置されるほか、オリジナル記念スタンプを集めながら周央さんが配信で紹介したスポットなどを巡る「スタンプラリー」、以前から上映しているアニメーションムービーに周央さんの副音声が加わった「周央サンゴと見る空とぶドンキホーテ」の上映などを実施。ほかにも、コラボフードメニューやコラボグッズも販売されている。

今回のイベントが誕生した最初のきっかけは、2021年12月に周央さんがYouTubeでの雑談配信で、志摩スペイン村の魅力について熱く語ったことであった。その後、2022年5月に周央さんが再び志摩スペイン村を訪れたことを配信で話題にすると、ファンが作成したその配信のダイジェスト版が反響を呼び、「志摩スペイン村」がTwitterでトレンド入り。志摩スペイン村公式Twitterアカウントのフォロワー数は、約1万2000人から一気に5万人超にまで増加した。

そして8月に初めてタイアップとしての動画を公開。半年間の計画期間を経て、今回のリアルイベント開催に至った。

コラボフードメニューとスタンプラリー終了後にプレゼントされるシール。シールは周央さんとオリジナルキャラクターを並べることで、双方のファンが嬉しいものにした。

周央サンゴ一色ではなく スペイン村の魅力を伝える企画に

イベント担当者である松川優希氏は「サンゴさんと志摩スペイン村公式Twitterとのやりとりや関係性を楽しんだり、応援してくださる声が多く寄せられたことから、本格的なコラボイベントを実現することになりました。サンゴさんが『世界一うまい』と絶賛してくれたチュロスをはじめ、配信で熱く語ってくれたアトラクションや食べ物などにフォーカスを当て、様々なイベントを企画しました」と話す。

また、「サンゴさんご自身や事務所のANYCOLORさまが大切にしてくださったのが志摩スペイン村の世界観です。サンゴさんは以前から志摩スペイン村のことをとても愛してくださっており、今回のイベントにおいても、『スペイン村のファンも自分のファンも、お互いが楽しめるイベントにしたい』とおっしゃってくださっていました。そのため、施設をサンゴさん一色にするのではなく、志摩スペイン村の魅力をそのままに楽しんでもらえるようにと、一緒に考えていきました」と松川氏。

周央さん本人も配信の中で「志摩スペイン村はもともと素晴らしいテーマパーク。自分の存在は、人々の目に触れるきっかけの中のひとつ」と語っていることからも、志摩スペイン村への愛が感じられる。

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