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KDDIがOTT連携に注力 データドリブンマーケティングの実現へ

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KDDIは2023年1月、各ジャンルの作品をOTT(オーバー・ザ・トップ)横断で検索できるエンタメポータル「ココロ、オドル。」を開設。作品をピックアップして紹介する特集ページの第一弾『【特集】春を感じよう!』ページを3月17日に公開した。

エンタメポータルでは「恋愛」、「スポーツ」、「お笑い」、「音楽」などユーザーの関心に合わせたおすすめの作品を全100作品以上リストアップし、定期的に更新、紹介していく。

コミュニケーションデザイン部の山中雅貴氏は、「何度も来訪してもらい、OTT横断でコンテンツを見てもらうためにも、シーズナリティやトレンドを捉えた記事や編集の見直しを行っていきたい」とコメント。エンタメポータルにおいてサービス加入件数やARPU(1契約あたりの月間平均収入)のコンバージョンの数字を直接追うことはせず、目的は「これまで見えてこなかったユーザーの趣味嗜好を精緻なデータにすること」だとしている。

ポータルサイト「ココロ、オドル。」より。

同社はこれまでエンターテインメント領域のサービス拡大に注力しており、2006年に総合音楽サービス「LISMO」、2012年にオンデマンドビデオ「ビデオパス(現・TELASA)」を提供開始。2018年にはNetflix社との包括的業務提携を締結するなどOTTパートナーを拡大し、併せて新たな料金プランの提案を行ってきた。

2022年5月の新中期経営戦略では、5Gを中核に据えた事業戦略「サテライトグロース戦略」を発表。5Gネットワークを強固にすることに加え、5G普及に向けた魅力づくりのひとつとして、同社の資産を生かした「OTT連携プロジェクト」をスタートさせることを掲げていた。

「OTT連携プロジェクト」は、OTT横断型ポータルサイトを起点としてユーザーの趣味嗜好データを蓄積することで、プロモーションの高度化を図る「データドリブンマーケティング」の実現を目指すもの。auの利用者データと連携させることでより趣味嗜好に合ったコンテンツを伝えるプッシュ通知マーケティングを展開できるほか、蓄積したデータを他のマーケティングに活用し、効率化を図っていく考え。Cookieに依存しないマーケティングデータ基盤を構築するとしている。