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発明家が考える言葉の力と広告の表現力-藤原麻里菜氏(月刊『宣伝会議』「私の広告観」出張所)

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月刊『宣伝会議』では、社会に大きな影響を与える有識者が、いまの広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているのかをインタビューする企画「私の広告観」を連載中。ここでは「私の広告観 出張所」として、インタビューの一部や誌面では掲載しきれなかった話をお届けします。今回登場するのは、発明家の藤原麻里菜さんです。

藤原麻里菜氏

1993年、横浜生まれ。発明家、コンテンツクリエイター、作家。頭の中に浮かんだ不必要な物を何とかつくりあげる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。2016年、Google主催「YouTubeNextUp」に入賞。2018年、国外での初個展「無用發明展―無中生有的沒有用部屋in台北」を開催。「総務省 異能vation 破壊的な挑戦部門 2019年度」採択。

Q1.印象的な作品名が多いですが、どのような発想で発明品が生まれるのですか。

私のこんなものをつくりたいというアイデアって、ただ思いついただけでロジカルに考えたものではないんです。そのうえであえてあげるとすると、言葉の掛け合わせによって想像力を膨らませていることがあります。

例えば『謝罪メールパンチングマシーン』という作品は、言葉から色々と想像してつくったもの。『謝罪メール』と『パンチングマシーン』という2つの言葉をつなげて、『謝罪メールパンチングマシーン』という名称が浮かびました。それってどういう機能なんだろうと色々考えていって、最終的にパソコンに向かってパンチをすると謝罪メールが送られるというアイデアに着地しました。

Q2. インフルエンサーとして広告も手掛けられています。藤原さんが思う、理想の広告づくりとはどのようなものですか。

企業がインフルエンサーを信頼して依頼することで本人の個性を表現することが大切だと感じます。

インフルエンサーマーケティングでは、フォロワー数などの数値を重視すると思うのですが、それよりも、クリエイターの個性や表現力を評価してほしいと思います。
企業とクリエイターが共創し、クリエイターの個性を前面に打ち出したものが、SNSだけでなく様々なメディアに露出したら、これまでの広告のイメージが一変し、もっとポジティブなものになるのではないでしょうか。

藤原麻里菜さんインタビュー記事は、月刊『宣伝会議』2023年7月号に掲載。

月刊『宣伝会議』では、社会に影響を与える有識者の方々に、広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているかを聞く、連載企画「私の広告観」を連載中。2022年12月分より「アドタイ出張所」という形で、アドタイで一部を紹介しています。

月刊『宣伝会議』デジタルマガジンでは、本連載の過去10年分の記事を含め、10年分のバックナンバー全記事を閲覧可能です。