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ZENB JAPAN「健康面より味アピール」 グルテンフリーの抵抗感なくす

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東名阪で体験機会増やす

ミツカングループのZENB JAPAN(ゼンブ ジャパン)は11月29日、植物由来の食品ブランド「ZENB」で、小麦を用いないグルテンフリーのパン「ZENBブレッド」の販売を始めた。同社のECサイトなどで扱う。植物由来の食品は味に抵抗感を抱く人が多く、期間限定のポップアップストアを通じた試食などで「おいしさ」を前面に押し出したPRを行う。

グルテンフリーへの関心は徐々に高まっている一方、リサーチ会社のマイボイスコムが2021年に実施したグルテンフリーのイメージ調査で、最も多い回答が「好きなものが食べられない」だった。

新規事業開発マネージャーの西村林太郎氏は「健康面より先に、おいしさをアピールすることが大切だ」とし、健康への意識が高い人以外にも普段の食事として浸透させたい考えを示した。

写真 商品・製品 黄えんどう豆を使ったグルテンフリーの「ZENBブレッド」
黄えんどう豆を使ったグルテンフリーの「ZENBブレッド」

ZENBブレッドはオンライン販売が主だが、体験を通じた魅力の訴求も行う。12月1日~7日には同社のポップアップストア「ZENB STORE@LACHIC」(名古屋市)で販売。渋谷区と大阪市では体験型ストア「b8ta(ベータ)」に出品する。

味は「くるみ&レーズン」、「カカオ」、「3種の雑穀」の3種類を用意した。主原料は北欧などで利用されている黄えんどう豆で、「まるごと豆粉パン」としてPRする。

豆特有の臭みや触感などの課題を克服するため、開発には4年かかった。豆の臭いを消すために乳酸菌を加えたり、原料の配合や生地のこね方に工夫を凝らしたりするなど、1000回以上の試作を経て完成させた。開発に携わったR&Dグループ商品担当の水田瑛里佳氏は「健康のために食べたいものを食べられない人に訴求したい」と話す。

ミツカンが2019年に立ち上げたZENBブランドは、動物性原料や添加物を使用せず、植物を皮から芯まで丸ごと利用した食品ブランド。2020年9月に発売した「ZENBヌードル丸面」を皮切りにミールやチップスなどをラインナップし、シリーズ累計1800万食以上を販売している。

今後の展望として、黄えんどう豆を使った主要商品を入り口に、専用調味料やまるごと野菜を使用したスイーツやスープなども訴求する方針だ。

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