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コラム

名作ラジオCMの時間

カローラのラジオCMを聴いて、2024年の始まりに考えたい「ふつう」の幸せ

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サムネイル カローラのラジオCMを聴いて、2024年の始まりに考えたい「ふつう」の幸せ

前回のコラム「『イヴは…好きって言って。』クリスマスに絶対聴いてほしいラジオCMソング」はこちら

ラジオCMがテーマのコラムなので、音読バージョンもご用意してみております。

第6回 トヨタ自動車/カローラ「ふつう」篇

わたし、ラジオ好きコピーライターの正樂地咲がお届けします「名作ラジオCMの時間」。

第6回は2007年のACC CM FESTIVAL(現 ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS)でラジオCM部門のファイナリストに選出された、トヨタ自動車/カローラの「ふつう」篇。

2023年の末、大掃除をしていたら、棚から1冊のノートが出てきました。

それは新入社員の頃のもので、憧れのコピーライターになってすぐの頃の自分が、働きながら感じたことをメモしていたり、企画めいたものが書かれていたり。あと、会社の資料室でACC年鑑を見て気になったラジオCMをプリントしたものも挟まっていた。

その中にあったのがこのラジオCM原稿。

私はこのラジオCMを原稿で見てから、社内のデータベースで調べて音源も聴いてみたことを覚えていた。17年ほど前のことだ。

  • このCMの主人公は、ふつうの女。
  • 名前も、見た目も、両親もふつう。
  • 生き様もふつう、ごはんの量もふつう。
  • だからこそ少し変わったものに心惹かれるのである。
  • 群青色のポストを見たら、手紙を書きたくなるし、
  • 11月11日11時11分11秒が待ち遠しいし、
  • チャンネルを変えても同じCMをやってたらドキッとできる。
  • うどんにそばが一本混じってたら得した気になれる。

そしてこう続く。

  • わたし少しへんかな。
  • ふつうの人なんていない。
  • 自分は自分。
  • それがわたしの新しい尺度。
  • 自分らしさのいちばんへ。
  • カローラアクシオとフィールダー

  • 私は高校生の頃から、ふつうを意識して暮らしていたように思う。
  • 梶井基次郎の小説『檸檬』を知ってから、日常にあるみすぼらしくて美しいものを追いかけてきた。
  • ふつうに生きていて楽しくて、ふつうの表現なのになんだか気になって、
  • このふつうはやはり生きるテーマなのだと
  • ふと出てきた一冊のノートに挟んであった紙1枚から思い出したりもしました。
  • ふつうに暮らすことは奇跡なのだと、改めて感じる年明け。
  • ふつうの穏やかな日が戻ることを祈り、また自身もふつうに感謝して毎日を過ごそうと思います。
  • トヨタ自動車/カローラ「ふつう」篇(60秒)
  • ○C/上田浩和、山本高史
  • M:(コマーシャルソング)〜
  • :わたしはふつうの女。
  • 名前も、見た目も、両親もふつう。
  • ふつうの学校を出て、ふつうの会社で働き、
  • ふつうの悩みとふつうの夢を抱える人生もふつう。
  • 定食屋でも、
  • 店員:ごはんの量は?
  • :ふつう盛りで。
  • でもふつうでよかった。
  • 少し変わったものに心惹かれるから。
  • 群青色のポストを見たら手紙を書きたくなるし、
  • 11月11日11時11分11秒が待ち遠しいし、
  • チャンネルを変えても同じCMをやってたらドキッとできる。
  • うどんにそばが一本混じってたら得した気になれる。
  • わたし少しへんかな。
  • ふつうの人なんていない。
  • 自分は自分。
  • それがわたしの新しい尺度
  • NA:自分らしさのいちばんへ。
  • カローラアクシオとフィールダー

本コラムは隔週でお届けしていきます。次回は2週間後の1月26日(金)。また皆さまとお会いできますように。

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