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精肉店や菓子店も酒屋経営 酒屋が運営ノウハウ伝えるサービス、いまでや

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酒販免許取得や管理方法などもサポート

老舗の酒屋が生産者との交渉や酒の選定などを行うサービスを実施する。酒類卸売やセレクトショップの運営を行う「いまでや」(千葉市)は、初めて酒を扱う事業者を対象とした新事業「IMADEYA Select」を春に開始予定。酒を卸すだけでなく、店舗に合った酒の選定や適切な管理方法の指南も行う。現在は導入希望者を募っており、精肉店や菓子店のほか、事務所やマンションの経営者が敷地内で営む個人店などからも引き合いがある。

春にオープン予定の「CaD」(イメージ)。同事務所から相談を受けたことがサービス考案のきっかけとなった

2021年にオープンした店舗「いまでや清澄白河」の設計を担った建築会社から「事務所で店舗を開きたいので、酒を扱わせてほしい」と相談を受けたことをきっかけに同サービスを企画。打ち合わせを行う中で、地域の店には「酒の販売を始めたいが、扱い方が分からない」というニーズがあることに気づいたという。

酒販免許を取っても商品の仕入れが難しい場合もあり、同社取締役の小島雄一郎氏は「品質管理が可能かどうかなど、信頼できる店舗にしか販売しないという生産者もいる」と話す。同社が生産者とのやり取りや酒のセレクトを担うことで、仕入れ店舗の負担を減らすことができる。

サービス利用の第1号店は春にオープン予定の加工肉店「CaD(カド)」 。新事業のきっかけになった建築会社「須藤剛建築設計事務所」の代表が事務所の1階で開店する個人店で、ハムやソーセージなどのメニューを用意している。同社スタッフが試食したうえで販売する酒などを選定するという。

「CaD」でのサービス導入を通じて 需要を見極める方針。小島氏は「今年度中に数店に導入できれば」と話す。現在は2~3件の導入希望の問い合わせを受け付けており、「予想以上に反響が大きい」という。「CaD」のように空いた敷地で店舗を開く個人事業主なども視野に入れ、マンションやホテルなどさまざまな形態に発展することを期待している。

セレクトショップ「IMADEYA」を展開する同社は、飲食店への卸売で約7000店と関係を築いているほか、日本酒蔵約200社、日本ワイナリー約80社、焼酎蔵約60社をはじめ、海外ワインも取り扱っている。

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