製造工程動画につながる二次元コードも記載
亀田製菓の「亀田の柿の種」のパッケージが8年ぶりにリニューアルした。競合他社が扱う柿の種との差別化を意識し、独自の食感を前面に押し出したデザインに変更。2月上旬から全国販売を開始した。“お父さんのおつまみ”というイメージから、子どもを含めて幅広い層が楽しめるお菓子のイメージを構築する考えで、リニューアルを通じて新規客の獲得にもつなげる。
パッケージリニューアルは1966年の発売から10回以上実施。リニューアルにはカウントしない細かいデザイン変更もある。「柿の種」の名称を持つ競合商品は多いが、同社は柿の種カテゴリーにおいて7割のシェアを確保している。
同社の柿の種の特長は「内部の空洞」が生み出す独特な食感だとしており、パッケージでは「カリッと」の文字を大きく表示することで、独自の強みを前面に押し出している。工場での製造工程を紹介する動画も公開しており、パッケージに動画につながる二次元コードを初めて記載した。
コロナ明けで増えた海外ファンへの訴求も重視し、ローマ字や英語表記も導入。これまで目立っていたイメージキャラクターは今回のパッケージには採用せず、その分ロゴの間隔を広げて識別性を向上させた。
亀田の柿の種ブランドの橘田奈津美アシスタントマネージャーは「軽快な食感こそ当社が最もこだわり続けているポイント」と話す一方、これまでの顧客の関心は柿の種とピーナッツの比率の方が高かったという。「今回のリニューアルをきっかけに、『カリッと食感』に気付く人が増えれば」と期待を込めた。
おつまみのイメージを脱却する取り組みとして、「亀田の柿の種」を料理の材料にも使用できることもアピールしている。今後もパッケージリニューアルと合わせて幅広い客層を取り込む方針だ。
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