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ミツカン、体験型博物館をリニューアル 5000枚以上のアンケート結果を反映

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年間約18万人の来場を目指す

ミツカンは3月15日、体験型博物館「MIZKAN MUSEUM(MIM)」(愛知県半田市)をリニューアルする。同社の酢づくりの歴史や食文化を学ぶことができる施設で、見学を通じてファンを増やすことや、子どもの学習機会の場を設けることが主な目的。今回のリニューアルは拡張現実(AR)技術の導入など、デジタル技術を活用して体験価値を向上させる狙いだ。来場目標は年間約18万人。


写真 パース・イメージ 商品と撮影が可能なARコレクション
商品と撮影が可能なARコレクション

MIMは2015年11月に設立。「大地の蔵」「風の回廊」「時の蔵」「水のシアター」「光の庭」の5つのゾーンで構成されており、酢の醸造技術や歴史などを学習できる。メインターゲットは小学生の子どもがいる子育て世代だが、様々な年齢層の客が来場。週末は子ども連れの家族や友人同士のグループ客も多い。来場客からは「テーマパークみたいだった」といった声が寄せられている。

コロナ禍の影響で2020年2月末日から2022年8月15日まで休業していた。今回のリニューアルは再開館後に来場客から収集した5000枚以上のアンケート結果を反映させる狙いもある。特に「一部ゾーンの見学時間が短い」という要望が多かったため、従来の全館見学(90分)のほか、「大地の蔵」「光の庭」を自由に見学可能なミニコース(2時間滞在可能)を用意。他社の体験施設ではデジタル活用が進んでいることを踏まえ、同館の展示をアップデートする必要もあったという。


写真 パース・イメージ 楽しみながらフードロス問題を学べる「そうぞうファクトリー」
楽しみながらフードロス問題を学べる「そうぞうファクトリー」

リニューアルの目玉は、「光の庭」に新設されるシミュレーションゲーム「そうぞうファクトリー」と「みらいウィンドウ」で、フードロスなどの廃棄問題を学んでもらう考え。「そうぞうファクトリー」ではゲーム中で無駄に捨てられる食材を使い、架空の食べ物に加工する過程を体験する。みらいウィンドウではユーザーが作った食べ物の点数評価などが行われる。

各ゾーンには、アプリでARコレクション画像を取得できるスペースを設置。コレクションは同社商品のほか、蔵で働く人や山車などをラインナップしている。手に入れた画像とリアルの背景と組み合わせた写真撮影が可能で、館外でも表示できる。

「大地の蔵」では、映像に映し出される見学者のアバターを通じて酢づくりを体験できる「あなたも酢づくり職人」を新設。ほかのゾーンでも新しい演出やイベントを用意している。広報担当者は「より楽しんでもらい、また来たいと思ってもらえるMIMにしていきたい」と話した。

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