メルカリ、スポットワークサービスが1カ月で250万登録 マーケットリーダー目指す

4月16日から全国展開を開始

メルカリは4月16日に、スポットワークサービス「メルカリ ハロ」の全国展開を開始した。3月6日に1都3県の店舗で求人掲載を実施しており、サービス開始から1カ月で登録者数は250万人を突破。スポットワーク初体験の利用者も多く、既存サービスで築いてきたユーザーとの信頼関係を生かし、利用者増加につなげている。パートナー企業は飲食、物流倉庫など人手不足で悩む企業が多い。今後は全国チェーン店やローカルスーパーなど5万店舗以上の求人を順次公開予定。将来的には同市場におけるマーケットリーダーの地位を狙う。


写真 人物 集合 メルカリ執行役員CEOWorkの太田氏(左)とドミノ・ピザジャパン事業推進部の大森部長
4月16日に全国展開を開始した「メルカリ ハロ」。当日の発表会で登壇したメルカリ執行役員CEOWorkの太田氏(左)とドミノ・ピザジャパン事業推進部の大森部長

コロナ禍が明け、インバウンドが復活したことで、観光地を中心に人手不足が深刻化している。そのような中、多様な人材が柔軟に働ける手段として、短時間で単発の仕事を請け負う「スポットワーク」が注目されている。スポットワーク協会によると2024年3月末時点でスポットワーク市場は約1500万人規模に達したという。一方で登録や応募などをハードルに感じる人も多く、利用に関する不安解消が課題となっていた。

フリマアプリ「メルカリ」は昨年、サービス開始から10年目を迎えた。月間2300万人以上の利用者がおり、スポットワーク事業では人手不足に悩むパートナー企業とのマッチングをサポートする。同社の調査ではメルカリユーザーの中でスポットワークの利用者は約500万人、利用したことはないが興味がある人は約750万人存在し、潜在需要が大きかったことも新事業のきっかけとなった。

スポットワーク業界はすでに競合サービスが多いが、同社は既存事業で築いたユーザーとの信頼関係が強みになるとしている。メルカリサービスとの連携で競合他社にはない独自のメリットも訴求する考えで、4月22日に「メルカリ ハロ」で対象の募集で勤務することで、メルカリで1000ポイントをもらえるキャンペーンを実施する。

スポットワークの登録会員数は年間で約510万人増加しているが、「メルカリ ハロ」の利用者は1カ月で250万人を突破するなど、すでに同市場で大きな存在感を示している。利用者の6割がスポットワークの初心者で、同サービスが新規ワーカーの入り口として機能している。利用者の45%が同サービスで2回以上勤務しているリピーターで、定着率も高い。

同サービスを利用する理由として「元々メルカリユーザーで登録が簡単だったから」「メルカリのサービスで安心して使えるため」という回答が多く、スポットワークの課題だった利用への不安と手間を払しょくできたことが、好調な出足につながったとみられる。「キャンペーンでメルカリポイントがもらえるため」という回答も多く、既存サービスとの連携も奏功しているようだ。

利用者は20代が30.1%、30代が24.8%、40代が20.8%と、スポットワークの利用者で多い若年層だけでなく、幅広い世代が活用。登録者の3割が会社員や団体職員で、副業で利用する人も多い。

今後は全国で人手不足に悩む業種を中心にパートナー企業を増やしていく考えで、新たに大阪拠点を設立。大手全国チェーンだけでなく、地方の地元企業も開拓する。


写真 商品・製品 メルカリ ハロ
「だれでも」「すぐに」「かんたんに」をサービスコンセプトとしている

店舗拡大に向けて人材獲得を推進している「ドミノ・ピザ」は、将来的に人手不足がボトルネックになると考え、「メルカリ ハロ」を導入した。1カ月利用した感想として、ドミノ・ピザジャパン事業推進部の大森力部長は「休日でも人手不足にならず助かっている」とコメント。利用者の半数がリピーターで、スムーズに仕事を開始できる点もメリットだという。長期雇用者を獲得するには安心して働ける環境であることをアピールする必要があり、同サービスを通じて不安解消につなげるなど、リクルーティングの手段としても期待を寄せている。

今後、専用アプリにフォロー機能を実装予定。気に入った店舗や仕事、将来的に応募したい案件などをフォローすることで、より円滑なマッチングが可能になる。

メルカリの執行役員CEO Workの太田麻未氏は「スポットワーク業界で、より多くの人がやりたいことを実現できる世界を目指したい」と意気込みを語った。

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