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創業273年の熊本の味噌・醤油メーカー、「麹の魅力を発信する施設」をオープン

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味噌・醤油メーカーのやまうち本店は4月26日、麹の魅力を発信する新施設「日々麹舎(ひびこうじや)」をオープンする。

「食べて・体験して、買って楽しめる」をコンセプトとした醸造テーマパークで、日本の伝統食である味噌・醤油の魅力を世界に発信していく狙い。

やまうち本店は1751年の創業以来、味噌・醤油づくり“一筋”で事業を展開してきた。

こうした中、近年は和食の世界的な広がりや健康志向の高まりから国内外で味噌・醤油の魅力が再認識されている。財務省の貿易統計のよると、日本の味噌の輸出量は10年で約2倍、醤油は約2.4倍に増加しているという。

さらに同社が位置する熊本県菊陽町には2024年2月、半導体の受託生産のグローバル企業である台湾積体電路製造(TSMC)が日本初の工場を開業し、海外からの移住者や訪日客の増加が予想される。

そこで同社は、地域に加え海外向けに「味噌・醤油の魅力に触れる」機会を醸成することで日本の伝統食を世界に発信したいとの思いから、醸造テーマパーク「日々麹舎」のオープンに至った。

熊本県菊池郡菊陽町に位置する、醸造テーマパーク「日々麹舎」

「体験する・食べる・買う」と、3軸のコンテンツを揃えている、「日々麹舎」。

「体験」コンテンツとして、創業当時からの伝統の技を活かした味噌・醤油工場の見学を毎日、参加費無料で実施する。大釜や麹室、2万リットルのもろみタンクなど、普段見ることのできない工場の裏側を職人が案内。醤油をしぼる瞬間なども、間近で見られるという。

また月3回を目安に、「手作り味噌教室」を開催。材料には、同社商品「まぼろしの味噌」の素として作られる出来立ての麹と、煮大豆・塩を使用する。作業後は、袋の中で約3カ月間熟成。約2kgの味噌を完成させた後、参加者に郵送する。同プログラムは味噌づくりだけでなく、工場の見学や味噌を使った定食を食べる体験なども用意されている。

一方「食」コンテンツでは、イートインスペースに看板メニューである熊本県の郷土料理「だご汁」をはじめ、味噌・醤油を活用した料理や和スイーツなど約40種のメニューが揃う。やまうち本店の味噌と、地元食材をメインに使った熊本ならではの食体験が叶うという。

イートインコーナーでは、味噌や熊本県産の食材を使った郷土料理を揃えている。

「買う」コンテンツでは、工場直営の立地を活かし、オリジナル商品を多数展開。創業時から守られ続けた「蔵麹」の麹の力を引き出した「まぼろしの味噌」など、同店でしか購入できない手づくり味噌を量り売りしている。

さらにグランドオープンを迎える4月26日から4日間、オープンを記念したイベントやキャンペーンを実施する。

目玉は味噌詰め放題企画で、「まぼろしの味噌 合わせ若(500g当たり1080円相当)」を制限時間である1分の間に、カップに盛れるだけ盛ることができる。1回1500円で参加可能で、最大3kg入る想定だという。

また4日間の各日の先着100人に「味噌屋のすいーとぽてと」をプレゼントする企画や、熊本出身のお笑い芸人である慶徳二郎や安井政史、もっこすファイヤーなどのステージイベントも開催していく予定だ。

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