カルビーの「かっぱえびせん」発売60周年とJR東海の東海道新幹線開業60周年を記念し、両社でのコラボレーション施策を実施する。第1弾として特別パッケージの『かっぱえびせん』『かっぱえびせん フレンチサラダ味』を期間限定で販売するほか、貸切車両の運行、東海道新幹線の駅における複数の企画を展開していく。
ブランドマネジャー塩﨑氏に聞く、コラボレーションの意義
1964年に発売した「かっぱえびせん」は、カルビーの創業者である松尾孝氏が幼少期の好物であった“川えびの天ぷら”に着想を得て誕生した。カルビーマーケティング本部 堅あげポテト・スナック部 かっぱえびせんチーム ブランドマネジャーの塩﨑高広氏によると、「かっぱえびせん」の2023年度売上前年比は119%と好調に推移。購入者のボリュームで最も大きいのは50代女性。次いで50代男性、30~40代の子育て世帯の女性と、幅広い世代から購入されているという。
今回のコラボレーション企画の狙いについて塩﨑氏は次のように話す。
「かっぱえびせんも東海道新幹線も誰もが知っている非常に認知の高い“もの”です。かっぱえびせんの購入層からも、誰もが知っていて子供から大人まで幅広い世代に楽しんでいただける提案ができると考えました。また、旅のお供としてもかっぱえびせんを楽しんでいただきたいという意図もあり、コラボレーションをさせていただきました」(塩﨑氏)。
様々な企画を通し「しばらくかっぱえびせんを喫食していなかった人たちに、改めて振り向いていただく機会をつくりたい」と塩﨑氏。また「貸切車両の運行などブランド単体では難しい企画を実現することで、多くのユーザーに楽しんでいただけたら」と話す。
「なくても生きてはいける。けど、あると気持ちが満たされ豊かになる。お腹満たしだけでない、人生のお供となるようなブランドになり、100年ブランドを目指して変わらずご愛顧いただけるよう進化していきたいと考えています」(塩﨑氏)。
限定商品や「えび放流」キャンペーンも
今回販売する「フレンチサラダ味」は、「かっぱえびせん」初の味替わり商品として1986年に初めて登場したもの。5月13日から全国のコンビニエンスストアで先行販売を開始し、20日からはコンビニエンスストア以外でも販売する。
パッケージには両社の周年ロゴを入れ、「N700S」の「Sマーク」が「EBI」になっている“EBI700S”の特別な新幹線と、車掌に扮した「かっぱえび家」を掲載。さらにレアパッケージとして、『かっぱえびせん フレンチサラダ味』にはドクターイエローが、「かっぱえびせん」には1964年初期型である0系の新幹線が登場する。
また、コラボレーションにあわせたロゴマークを絵本作家の鈴木のりたけ氏がデザイン。鈴木氏は東海道新幹線60周年ロゴマークをデザインしており、またカルビーにおいても2023年の「Creator限定デザインパッケージ」プロジェクトでイラストレーターとして参加していたことから、今回のロゴ制作に至った。
5月8日にはタレントの百田夏菜子さんを招いたコラボレーション商品のお披露目会を実施。60歳の「かっぱえびせん」ファンを招き、貸切車両「おかしな新幹線 かっぱえびせん号」を東京~名古屋間で運行した。
8月中旬からは、60周年にちなんで「60匹」のえびのステッカーを東海道新幹線の各駅に掲出。駅ごとに様々な場所に隠れたえびを探し、見つけた数によって景品が当たるSNS連動企画も実施する。さらにJR東海として初の試みとして、新幹線の一部の駅名標も装飾するという。またJR東海の各種イベントにおける「かっぱえびせん」のサンプリングや、売店限定の限定フレーバーなども展開予定だ。
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