フジテレビのCM差し替えで注目「ACジャパン」とは?料金はどうなる?

東日本大震災で注目「ポポポポーン」と料金負担問題

過去最大規模で注目を集めたのは、企業によるCM自粛が相次いだ2011年の東日本大震災後。ACのCMが大量に流れた。中でも「ポポポポーン」というフレーズが印象的な「あいさつの魔法。」(企画制作:東急エージェンシー北海道支社)のCMは多くの人の記憶に残っている。

イメージ 「ポポポポーン」というフレーズが印象的な「あいさつの魔法。」(企画制作:東急エージェンシー北海道支社)のCMは多くの人の記憶に残っている

その他に宮澤章二さんの詩「行為の意味」を用いた「見える気持ちに」、岡崎慎司や長友佑都、内田篤人らサッカー選手の言葉で構成される「サッカー」篇、脳梗塞を患ったイビチャ・オシム氏が出演した「オシムの言葉」(日本脳卒中協会)などのCMが多く流れていた。

一方で当時、争点となったのはAC差し替えによるコスト負担の問題だ。『宣伝会議』2011年6月15日号では当時、大手企業72社の宣伝関連部門責任者に匿名でアンケートを実施し「震災後のAC差し替え」についての本音を聞いている。

広告主、コスト負担の本音

イメージ 当時の記事「震災後のAC差し替え 広告主の負担に『釈然としない』」から。

当時の記事「震災後のAC差し替え 広告主の負担に『釈然としない』」から。(『宣伝会議』2011年6月15日号)

その回答を抜粋すると次のような声が寄せられていた。

  • AC差し替えには釈然としない感が残る。広告表現をいつから平時に戻すのか悩ましい。
  • 今回のように長期にわたってAC差し替えを行なわざるを得ない状況になった時に料金については柔軟な対応が必要と考える。
  • AC以外にも視聴者を考えた対応を用意しておくべきでは、と疑問を感じた。
  • AC差し替えの料金や露出の振り替えについては「個別での調整事項」との判断があった。それでは声をあげない広告主のみがデメリットを被ってしまう。このような時こそ業界団体が折衝を行い、ガイドラインを明確にすべき。
  • テレビ局の立場、広告会社の立場、クライアントの立場がそれぞれ異なり、隔たりが大きかったと感じた。

当時、このような問題提起がされていたが、今回は災害時とはまったく異なるケース。今回のAC差し替えによる料金の動向、今後のセールスへの影響なども注目される。

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