ノンアルカクテルのネガティブイメージ払しょく 「無糖」アピールの新商品、アサヒ

「カクテルテイスト飲料」市場の選択肢拡大

アサヒビールは2月12日、「アサヒスタイルバランス」ブランドの新商品「アサヒスタイルバランス食生活サポート 無糖レモンサワーノンアルコール」を発売する。年々成長を続けるノンアルコール市場において、「ノンアルコールチューハイ・カクテルテイスト飲料」の選択肢を広げることを目的としている。

「カクテルテイスト飲料」は、「甘そう」「飲みごたえがなさそう」というネガティブイメージもあり、「ビールテイスト飲料」に比べて市場規模が小さい。同商品では、その課題に対応するため、「無糖」であることをパッケージで前面に押し出している。同日、女優の仲里依紗、お笑いトリオ「パンサー」の尾形貴弘を起用した新テレビCMの放映も開始する。

写真 人物 アサヒビール スマドリマーケティング部長の高橋徹也氏(左)と、CMに出演した仲(中央)と尾形

アサヒビール スマドリマーケティング部長の高橋徹也氏(左)と、CMに出演した仲(中央)と尾形

アサヒビールは2020年から、お酒を飲む人も飲まない人も、体質や気分に合わせて自由に楽しく飲める「スマートドリンキング(スマドリ)」を提唱している。その認知度向上を目的に、吉本興業とのコラボレーションなどを実施してきた。スマドリの認知率は、2023年3月時点では12%だったが、2024年末には50%にまで上昇した。今後は90%を目指すとしている。

アルコール分3.5%以下のアルコール商品やノンアルコール商品を「スマドリカテゴリー商品」と定義している。その中で、「アサヒゼロ」のような「ビールテイスト飲料」や、「アサヒスタイルバランス」のような「カクテルテイスト飲料」などを積極的に訴求している。

「カクテルテイスト飲料」は、20歳以上の飲用を想定したノンアルコール飲料で、サワーやカクテルのような味わいを楽しめる飲料の総称。「お酒を飲めない人が、お酒の気分を楽しめる商品」として、アルコールを控えている人やドライバーなど、多岐にわたる需要がある。市場規模は、健康志向の高まりや商品ラインナップの増加により、2019年から現在まで成長を続けており、2024年の売上は2019年比で194%、前年比では105%の伸長を記録している。

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