「Create・Capture・Assist」でAIを生活に浸透
モトローラ・モビリティ・ジャパンは6月23日、高性能なAI機能やカメラシステムを搭載したスマートフォンの新製品を発表した。競合各社が生活を充実させる多種多様なAI機能を披露する中、同社は「Create(クリエイト)」「Capture(キャプチャー)」「Assist(アシスト)」の3領域に注力。「AIそのものでの差別化は難しい」としており、ターゲット層である20~30代のライフスタイルに特化した提案を行う考えだ。
防水・防塵性能のIP68/IP69、耐久試験MIL-STD-810Hに対応。食洗器でのデモンストレーションでも防水効果を発揮
新製品は「motorola edge 60 pro」(7月4日発売)、ソフトバンク版の「motorola edge 60s pro」(7月11日発売)、「moto g66j 5G」(7月10日発売)、ワイモバイル版の「moto g66y 5G」(7月10日発売)。「motorola edge 60/60s pro」の公式価格は7万9800円(税込)、「moto g66j/g66y 5G」は3万4800円(同)。
「motorola edge 60/60s pro」は、自社開発のAI「moto ai」に対応した5,000万画素カメラを搭載し、AIパートナーとの提携による高度なAI機能も特徴としている。「moto g66j/g66y 5G」は、手にフィットするデザインと優れた耐久性を兼ね備えた5G対応スマートフォン。6.7インチのFHD+大画面ディスプレイは最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、カメラシステムにはSony製LYTIAセンサーを採用している。
マーケティング部長の清水幹氏は「モトローラにとって最も重要なのは、ブランドの存在を知ってもらうこと」と述べる。同社が主にターゲットとしてきた若年層に加え、40〜50代への認知も拡大しており、特に女性層からの支持が高まっているという。このような状況を踏まえ、「ようやくスタート地点に立ち始めた」と語っている。
「認知が広まれば買ってもらえるということではない」と強調する。同社は、国内外の競合メーカーが多様なAI活用法を提示する中で、日常生活の一部としてテクノロジーを自然に取り入れている20~30代に向け、「なんか面白そう」と感じさせるようなきっかけを提供し、そこからスペックや機能に興味を持ってもらう方針をとっている。
新製品の「motorola edge 60/60s pro」モデルにおいては、折りたたみなどの形状の新しさではなく、スマートフォンに本来求められるスペックの充実を重視するユーザーに向けた展開を意識している。