企業が「imma」を起用する理由 AIの可能性が広告の未来を決める?

近年、AI インフルエンサー、バーチャルヒューマンを活用したインフルエンサーマーケティングが増加している。なぜ AI インフルエンサーを起用する企業が増えているのか、バーチャルヒューマンが持つ魅力について、アジア初のバーチャルヒューマン「imma」を生み出したAww 代表取締役の守屋貴行氏に話を聞いた。

本記事は月刊『販促会議』2025年8 月号の転載記事です。
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アジア初のバーチャルヒューマン「imma」は、2018年に誕生したピンクのボブヘアがトレードマークのCGキャラクター。Instagramでは39万人以上のフォロワーを持ち、ファッション、ビジネス、アートなど幅広い分野で活躍するAIインフルエンサーだ。

バーチャルの活用で広告をコンテンツ化

そんな「imma」の開発・制作を担当したのがAww。バーチャルヒューマンの制作・開発を手がける日本初の企業だ。Aww 代表取締役の守屋貴行氏は、immaを開発した理由について「SNSが登場したタイミングで、マスメディアが主軸の広告・マーケティングがいつまで続くか考えたことがきっかけ」と話す。

「まず考えたのは、インターネット上のオンラインプラットフォームが台頭していくならば、ソーシャル上で自由に使える『IP』に広告としての可能性があるのではないかという
ことでした。そんな新時代のアイコンとなる『IP』を、AIを活用したフォトリアルな文脈でかたちにしようと始まったのが『imma』です。『IP』含めコンテンツにあふれている日本よりも、海外の方が認知拡大の余地があると考え、国外展開からスタートしました」(守屋氏)。

日本のキャンペーンで一番初めに「imma」が起用されたのは、2019年10月、スキンケアブランド「SK-II」のグローバルキャンペーン。特別映像にバーチャルヒューマンを起用したことが国内外問わず話題となり、反響を呼んだ。

「SK-II」グローバルキャンペーンの映像。綾瀬はるかなどとバーチャルヒューマンである「imma」が共演し、約600万回再生を記録している。

次に国内で大きく起用されたのは、2020年の「IKEA原宿」オープン広告「IKEA Harajuku with imma」。新規開店した「IKEA原宿」のウィンドウサイネージに「imma」が家で過ごす時間を描いた動画を放映した企画だ。あわせて彼女のSNSとリアルタイムに連動させることで、インターネットとリアル店舗をつなぐイマーシブな体験を実現した。

「IKEAの広告では、お昼には出かけて家にいなかったり、夜には寝ていたりと、『imma』が普段どのように生活しているのかというパーソナルな部分を細かく表現しました。バーチャル空間を活用した広告をリアル店舗に掲出するという方法をとることで、今までにないコンテンツとして広告を楽しんでもらえたのではないかと思っています」(守屋氏)。

第一興商の通信カラオケシリーズ「LIVE DAM AiR」のイメージキャラクターに起用された際のビジュアル。

「imma」を起用する理由、企業が求めているものとは

そして2024年に入り、企業とのコラボはさらに加速。3月には第一興商の通信カラオケシリーズ「LIVEDAM AiR」のイメージキャラクター、4月には日本テレビ『SENSORS』
MCに起用されている。……

……本記事の続きは、月刊『販促会議』2025年8月号にてお読みいただけます。

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