ADKホールディングスは6月24日、韓国に本社を置くグローバルIP企業 KRAFTONの資本参加による協業を発表した。これに伴い、ADKホールディングスの株式を間接的に保有するBCJ-31の筆頭株主が変更。これまで筆頭株主はベインキャピタル・ジャパンが投資助言を行うファンド「BCPE Madison Holdings Cayman, L.P.」だったが、その保有持分がKRAFTONに譲渡されたことで、今後はKRAFTONがBCJ-31の筆頭株主となる。買収額は約750億円。
一方、ベインキャピタルも引き続きADKへの出資を継続。KRAFTON、ベインキャピタル、ADKホールディングスの三者による連携体制を構築し、中長期的な企業価値向上をめざすとしている。
今回のKRAFTONによる買収は、ADKグループが2025年1月に発表した海外マーケティング事業の再編に伴う米国STAGWELLとの協業に続くパートナーシップとなる。米国STAGWELLに続き、グローバルIP企業であるKRAFTONという戦略的パートナーを得たことにより、ADKグループが中期経営計画の中心に置くファングロース戦略の取り組みを加速させる目的。ADKグループの広告・マーケティング事業や、アニメ・コンテンツ事業と、KRAFTONの有するグローバルIPやネットワーク、テクノロジーおよび資金力等を活かし、持続的成長を期待するとしている。
ADKグループは2017年11月、TOBによりベインキャピタルの関連会社であるBCJ-31が株主となり、2018年に非上場化。2019年1月から現在のADKホールディングスを持株会社とするホールディングス制に移行していた。
