「Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)」を通じて睡眠改善
人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクター「ピカチュウ」「カビゴン」が6月26日、厚生労働省の「スマート・ライフ・プロジェクト」の「睡眠応援大使」に就任した。健康寿命延伸を目指すプロジェクトの一環で、睡眠ゲームアプリ「Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)」と連携。同アプリは、人気キャラクター「ポケモン」と一緒に睡眠の計測・記録・分析ができる。
東京・霞が関の中央合同庁舎で同日、アプリを開発するポケモン(東京都港区)の宇都宮崇人COOと、ナイトキャップをかぶった「ピカチュウ」「カビゴン」が福岡資磨厚生労働大臣を表敬訪問した。
ポケモンの宇都宮崇人氏に「睡眠応援大使」任命書を渡す福岡厚生労働大臣。「ピカチュウ」「カビゴン」が表敬訪問
2013年度に実施した「第4次国民健康づくり運動」の一環である「健康日本21(第二次)」の最終評価では、睡眠による休養が十分に取れていない人の割合について「悪化している」と評価された。2009年度には18.4%であったが、2018年度には21.7%に増加。目標としては2022年度に15.0%までの減少を掲げていた。全世代で睡眠不足の傾向が強まっており、特に50歳代の中高年層で増加の度合いが大きい。
日本は世界各国と比較しても平均睡眠時間が短い。経済協力開発機構(OECD)が2024年に発表した調査報告では、日本はOECD加盟国の中で最下位となっている。
2024年度からは「第5次国民健康づくり運動」が始まっており、「健康日本21(第三次)」では、睡眠分野における数値目標を新たに設定。具体的には「睡眠による休養が取れている」人の割合を2032年度には80%とすることを目指している(令和元年時点では78.3%)。睡眠時間が十分に確保できている人の割合については、令和元年の54.5%から、60%への引き上げを目標としている。