セガ エックスディーは6月27日、『国内ゲーミフィケーション市場規模調査(以下:本調査)』の結果を発表した。セガ エックスディーは、ゲーミフィケーション事業を展開する企業。同社によると、ゲーミフィケーションの市場を規模調査は日本国内で初めて。
今回の調査は、セガ エックスディーが2022年から組織しているゲーミフィケーションカオスマップ編集委員会によって実施されたもの。ゲーミフィケーションを活用したサービス・商品を提供するいわゆる「提供事業者」と、ゲーミフィケーションを仕組みとして活用している事業者およびそれらを活用したことによる売上も含む「活用事業者(提供事業者含む)」の2種の市場規模を試算した。
調査の結果、2024年の「提供事業者」ゲーミフィケーション市場規模は463億円、2030年の同市場は約4倍となる1,915億円と予測。なお、2024年の「活用事業者」ゲーミフィケーション市場規模は1,600億円と推定。これは同年の世界市場220億1,000万米ドル(1米ドル145円換算 約3兆2,000億円)のおよそ5.0%に相当する。
「ゲーミフィケーション」とは、ゲームのメカニズムやゲームデザイン要素を⾮ゲームの分野に応用することで、ユーザーのモチベーションを高め、ロイヤリティーを強化し、その行動に影響を及ぼす手法。2011年ごろに欧米を中心に広まり、日本でも一時期盛り上がりをみせた。2020年以降、DXや顧客体験がビジネスで重要視される昨今の時世もあり、有用性が再認識されている。
セガエックスディーによると、世界のゲーミフィケーション市場に関する調査は複数実施されてきたが、日本国内に特化した市場規模の算定はこれまで行われておらず、業界関係者が共有できる客観的なデータが不足している状況だったという。
そこで、国内ゲーミフィケーション市場規模を明らかにすべく、日本国内におけるゲーミフィケーション市場の規模を定量的に把握するため今回の調査を実施したとしている。
