2025年上半期、注目を集めた宣伝会議の書籍とは?本記事では、2025年1月〜6月のAmazon売上データをもとに、話題の一冊からロングセラーまで「宣伝会議 2025年 書籍ランキング ベスト10」を発表します。ぜひご覧ください。
宣伝会議 2025年上半期Amazonランキングベスト10
(2025年1月1日〜6月30日まで 宣伝会議調べ)
※クリックすると各書籍の説明に飛びます
※「NEW!」がついた書籍はランキング初登場
- 『君は戦略を立てることができるか 視点と考え方を実感する4時間』(音部大輔著、2024.12.19 発売)
- 『SBNRエコノミー「心の豊かさ」の探求から生まれる新たなマーケット』(博報堂ストラテジックプラニング局、SIGNING著、2025.3.21発売)NEW!
- 『なぜ「戦略」で差がつくのか。 戦略思考でマーケティングは強くなる』(音部大輔著、2017.3.10 発売)
- 『The Art of Marketing マーケティングの技法 パーセプションフロー・モデル全解説』(音部大輔著、2021.12.1 発売)
- 『エクスペリエンスプロデューサーが書いたイベントの教科書 「体験」の「カタチ」をつくる、超実践的思考法』(中島康博著、2025.3.21発売)NEW!
- 『デザインをつくる イメージをつくる ブランドをつくる』(工藤青石著、2025.3.17発売)NEW!
- 『トレードマーケティング 売場で勝つための4つの実践』(井本悠樹著、2024.2.26 発売)
- 『なぜ教科書通りのマーケティングはうまくいかないのか 電通戦略プランナーが教える現場のプランニング論』(北村陽一郎著、2024.3.5 発売)
- 『偶発購買デザイン「SNSで衝動買い」は設計できる』(宮前 政志、松岡 康、関 智一著、2024.12.13)
- 『クリエイティブ・エシックスの時代 世界の一流ブランドは倫理で成長している』 (橋口幸生著、2025.2.26)NEW!
1位は音部大輔氏の最新刊『君は戦略を立てることができるか』
「日本マーケティング本 大賞2025」にノミネート入りした『君は戦略を立てることができるか 視点と考え方を実感する4時間』 が堂々の第1位に。2017年刊行のロングセラー書籍で第3位にランクインしている『なぜ「戦略」で差がつくのか。』を土台にした、マーケター向けの戦略立案の講義4時間分をもとに、読みやすくまとめた1冊です。あいまいなニュアンスで語られがちな「戦略」を明確に定義づけ、より深く理解できるほか、戦略立案のプロセスまでを詳細に解説。自らのビジネス目的を達成させるための戦略を実際に立てることができます。
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2位『SBNRエコノミー「心の豊かさ」の探求から生まれる新たなマーケット』
今年3月に発売した新刊『SBNRエコノミー「心の豊かさ」の探求から生まれる新たなマーケット』 が第2位に。デジタル化が進み、物質的な豊かさが飽和する現代において、人々の価値観は大きく変化しています。心の充足や精神的な豊かさを求める声が高まる中で注目を集めているのが「SBNR(Spiritual but not religious:宗教的ではないがスピリチュアル)」という概念です。日本人は43%がSBNRに該当するとも言われており、本書ではこのSBNR層の広がりの実態と、マーケティングや経営への応用可能性について論じています。
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3位 『なぜ「戦略」で差がつくのか。 戦略思考でマーケティングは強くなる』
3位にランクインしたのは、2017年に発売され、今年ついに8刷を迎えたベストセラー『なぜ「戦略」で差がつくのか。戦略思考でマーケティングは強くなる』 。マーケティングにおける「戦略」の本質を丁寧に解き明かし、実務での応用にも直結する内容から、今なお多くの企業研修で活用されています。そして本書の続編として書かれたのが、今回1位に輝いた『君は戦略を立てることができるか』。よ2冊合わせて読むことで、思考と実践の両輪から戦略を学べます。
4位 音部氏の書籍が3冊ランクイン『The Art of Marketing マーケティングの技法』
宣伝会議書籍ランキング常連の『The Art of Marketing マーケティングの技法』 は1位の『君は戦略を立てることができるか』、3位『なぜ「戦略」で差がつくのか。』同様、音部大輔氏による書籍。マーケティング活動の全体設計図である「パーセプションフロー®・モデル」の考え方を紹介する内容で、2021年の発売依頼、さまざまな企業研修や実務での採用が続いています。着実にマーケターの中で共通言語として浸透してきているのを感じます。
5位『エクスペリエンスプロデューサーが書いたイベントの教科書 「体験」の「カタチ」をつくる、超実践的思考法』
博報堂グループで30年以上にわたり、現場の最前線を走り続ける著者・中島康博氏が書き下ろした『エクスペリエンスプロデューサーが書いたイベントの教科書 「体験」の「カタチ」をつくる、超実践的思考法』 が5位に。本書で紹介するエクスペリエンスプロデューサーとは、「感動体験(心を動かす体験)」の「総合演出家」であり、「感動体験施策(感動体験を提供する活動)」の「プロジェクトマネージャー」でもあります。この2つの視点を兼ね備えることで、従来のイベントにとどまらない体験や経験、新しい価値を来場者に提供することが可能になるのです。イベントを企画・運営する現場にいる人はもちろんのこと、イベントの制作プロセスや進め方について知りたい方にも、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
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これまでにないデザインの実践書。6位『デザインをつくる イメージをつくる ブランドをつくる』
第6位は今年3月発売の『デザインをつくる イメージをつくる ブランドをつくる』 。「SHISEIDO MEN」「オイデルミン」など資生堂で化粧品ブランドを数多く手がけ、現在人気化粧品ブランド「イプサ」のクリエイティブディレクターを務める著者・工藤青石氏が、初めて書き下ろした書籍です。「イプサ」をはじめ、これまで手がけてきた数々の仕事におけるにおけるデザインやクリエイティブのディレクションの考え方、そして制作のプロセスを公開。化粧品ということにとどまらず、ブランドをつくる人、そして各領域でブランドに携わる人たちに向けた、これまでにないデザインの実践書です。
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オフラインマーケティングに特化した貴重な一冊。7位は『トレードマーケティング』
7位にランクインした『トレードマーケティング 売場で勝つための4つの実践』 は、小売現場や買い物客を対象にしたマーケティングに特化した、日本初の入門書です。著者はP&Gジャパンやジョンソン・エンド・ジョンソンで数多くのブランドをシェアNo.1に導いてきた井本悠樹氏。現場で磨かれた知見とノウハウを惜しみなく詰め込んだ一冊です。Amazonでも高評価が続いており、読者の満足度という点では、今回のランキングの中でも際立った存在。オフラインの売場で実務を担う方にこそ読んでいただきたい、実践的な内容です。
現場で“使える”一冊。8位は『なぜ教科書通りのマーケティングはうまくいかないのか』
8位は、電通の戦略プランナー・北村陽一郎氏による『なぜ教科書通りのマーケティングはうまくいかないのか 電通戦略プランナーが教える現場のプランニング論』 。社内講座「北村塾」をベースに、理論やフレームの誤用を正し、実務に活かす視点を伝えています。書店でタイトルに惹かれ手に取ったという声も多く、現場感のある内容に共感が集まっています。マーケティングに携わる人が「いま直面している課題」に刺さる、実践的な思考法が詰まった一冊です。最近では、この本をきっかけに産業能率大学での講義が実現。Z世代の学生たちとの対話も広がりを見せています。
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情報回遊時代の新たな購買行動を解説。9位『偶発購買デザイン「SNSで衝動買い」は設計できる』
第9位は『偶発購買デザイン「SNSで衝動買い」は設計できる』 。スマートフォンやSNSの普及により、購買行動は大きく変化し、消費者の意思決定プロセスは複雑化の一途をたどっています。もはや全体像を把握するのは不可能なのか。そんな悩みに応えるのが本書です。情報回遊時代の新たな購買行動モデル「SEAMS®」とその実践的なプランニング手法を初めて体系的に解説。I-ne、BASE、ユニクロ、マクドナルド、日清食品、ニトリ、アサヒビール、Bリーグなどの実例を通じ、現代の購買に多い“偶発起点=衝動買い”のメカニズムに、電通の現役戦略プランナーが鋭く迫ります。複雑化するマーケティングの今を読み解くための、必携の一冊です。
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ビジネスパーソンの必須教養。10位『クリエイティブ・エシックスの時代 世界の一流ブランドは倫理で成長している』
今年2月発売の『クリエイティブ・エシックスの時代 世界の一流ブランドは倫理で成長している』 が第10位に。現代のビジネスパーソンがいま知っておくべき、倫理(エシックス)とその事例を、電通 クリエイティブ・ディレクターの橋口幸生氏が解説。「炎上するのが嫌だから守る倫理(コンプライアンス)」ではない、「ブランドをより魅力的に成長させるための倫理」を紐解く、はじめての書籍です。人権、ジェンダー、多様性、セクシュアリティ、気候変動などのテーマ別に、世界の広告や映画、ドラマなどのヒット事例も引きながら解説。この一冊で、押さえておくべき必須教養が身につきます。
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いかがでしたか?以上、2025年上半期の宣伝会議Amazonランキングベスト10をお届けしました。気になる本があれば、ぜひチェックしてみてください。
