マルジェラの日本初の大規模個展がGWまで会期延長 邸宅全体を使ったインスタレーション

ファッションデザイナーのマルタン・マルジェラの日本初となる大規模個展「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」が、5月5日まで九段ハウス(東京・千代田)で開かれている。会場には、1927年竣工の歴史的な邸宅を用い、邸宅全体を舞台にしたインスタレーションが展開される。当初、会期は4月29日までだったが、好評につき5月5日まで延長された。

大規模個展「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」

主催するrin art associationによると、本展ではコラージュ、絵画、ドローイング、彫刻、アッサンブラージュ、映像作品など、多様な技法による作品を紹介する。展示構成とキュレーションはアーティスト自身が手がける。生活の痕跡が残る古い邸宅に作品を配置することで、来場者が各部屋を巡りながら、作品と親密な距離で向き合う体験を生み出す狙いだという。

マルジェラはこれまで、再利用や分解、変容といったテーマを探究してきた。日常の中で見過ごされがちな物や状況を観察し、平凡なものを別の意味を持つ存在へと転化させる姿勢は、ファッションの時代から現在のビジュアルアート制作まで一貫している。マルジェラは、「人間の身体はいまも重要な着想源でありながら、もはや唯一の表現媒体ではない」としている。

大規模個展「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」

会場となる九段ハウスは、旧山口萬吉邸として知られる登録有形文化財。スペイン様式の洋館を改修した空間で、現在は会員制ビジネス・イノベーション拠点として活用されている。マルジェラはこの場所の私的で親密な空気感に強く共鳴したといい、2000年に東京・恵比寿の歴史ある邸宅に世界初の店舗「メゾン マルタン マルジェラ」を開いた記憶とも重なる場所として、今回の展示会場に選んだ。

会場となる九段ハウス

マルジェラは1957年にベルギー・ルーヴェン生まれ。アントワープ王立芸術学院を卒業したのちに、1988年にジェニー・メレンズとともに「メゾン マルタン マルジェラ」を設立し、1997年から2003年までエルメスのウィメンズ クリエイティブ・ディレクターも務めた。2008年にファッション界を離れて以降はビジュアルアートに専念し、2021年にはパリで初の個展を開催。その後、アムステルダムやブリュッセルなどでも行っている。

会期は4月11日から5月5日まで。開館時間は10時から19時で、最終入場は18時。4月29日と5月5日のみ、最終入場は16時、閉館は17時。観覧料は一般2500円(税込)。協賛にジンズホールディングス、制作は黒瀧紀代士氏、Kornieieva Varvara氏、黒瀧保士氏。制作協力にエム・ジー・エス、原人社、ハイロックデザインオフィス、粕谷健三氏、Artifactが名を連ねる。

advertimes_endmark


この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事