2024年3月の日本銀行によるマイナス金利政策の解除以降、住宅ローン金利は上昇傾向にあり、今後の返済負担に不安を抱く生活者も増えている。そうした中、住宅金融支援機構は4月18日、住宅ローン商品「フラット35」の新テレビCMの全国放映を開始した。「家を買うなら」編と「借換えするなら」編の2本で、女優の白石麻衣を継続起用。住宅ローン選びに迷う人に向けて、白石が「フラット35~♪」と繰り返し呼びかけることで、安心できる選択肢であることを印象づける構成とした。
白石麻衣を起用した「フラット35」のCM
フラット35は、借入時に返済終了までの借入金利と返済額が確定する全期間固定金利の住宅ローンだ。借りた時点で返済終了までの金利と毎月の返済額がほぼ決まるため、途中で金利が上がって返済負担が膨らむ心配が少ないことを特長としている。
機構によると、すでに住宅ローンを借りている人や、これから借りる人の間では、将来の金利上昇への不安が高まっているという。個人営業企画部の調査役は、「住宅取得を検討する生活者にとって、今後の金利動向を踏まえた上で納得のいく住宅ローンを選ぶことが、これまで以上に大切」との認識を示す。こうした環境変化を受け、今回のCMでは、全期間固定金利のフラット35を改めて住宅ローン選びの有力な選択肢として認識してもらうことを狙った。
今春の制度改正でフラット35の融資限度額が従来の8000万円から1億2000万円に引き上げられた。融資限度額の引き上げは、2005年に5000万円から8000万円へ見直されて以来となる。
その背景には、首都圏を中心とした住宅価格の高騰がある。東京23区の新築マンション平均価格は2023年以降、1億円を超える水準が続いており、従来の上限では対応しきれないケースが増えていた。また、一戸建て住宅の床面積基準も70平方メートル以上から50平方メートル以上に緩和され、狭小住宅やコンパクトな戸建てなど、多様な住まい方に制度を合わせる動きも進んでいる。
