東京オペラシティで「拡大するシュルレアリスム」開催中 広告やファッション、インテリアへの広がりを紹介

東京オペラシティ アートギャラリーは、企画展「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」を4月16日から6月24日まで開催する。

シュルレアリスム(超現実主義)は、1924年にアンドレ・ブルトンが定義づけた芸術運動で、無意識や夢に着目したフロイトの精神分析学の影響を受けて生まれた。一般には幻想的な表現や違和感のある風景で語られることが多いが、本展ではそれを単なる様式ではなく、「日常を変える」ことと「世界を変える」ことをひと続きに捉える創造行為として再検証する。芸術の内部にとどまらず、雑誌や広告、ファッション、インテリアなど日常に近い領域へ広がっていった点に着目し、新たなシュルレアリスム像を提示する。

展示は全6章で構成する。第1章「オブジェ」、第2章「写真」、第3章「絵画」に続き、第4章では広告、第5章ではファッション、第6章ではインテリアを取り上げる。オブジェ、写真、絵画といった美術分野だけでなく、広告の訴求表現やファッションにおける欲望の喚起、室内空間の変容まで視野を広げることで、シュルレアリスムの発展と変遷をたどる構成だ。

出品作には、サルバドール・ダリ、マックス・エルンスト、ルネ・マグリットら、シュルレアリスムを代表する作家の作品が並ぶ。なかでも、山高帽の男を描いたマグリットの《王様の美術館》(横浜美術館所蔵)と《レディ・メイドの花束》(大阪中之島美術館所蔵)は、本展の見どころの一つとなる。

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ルネ・マグリット 《王様の美術館》 (左)、《レディ・メイドの花束》(右)

広告分野では、デペイズマンやコラージュ、フォトモンタージュといったシュルレアリスムの技法が、訴求力ある表現としてどう機能したのかを検証する。ファッション分野では、シュルレアリストたちとの交流でも知られるデザイナーのエルザ・スキャパレッリに焦点を当てる。ファッションデザイナーのエルザ・スキャパレッリがダリらともコラボレーションした奇抜なデザインのドレスや香水瓶をはじめ、ファッション雑誌やモード写真に採り入れられたシュルレアリスムの表現を紹介。インテリア分野では、家具や室内空間がいかに日常の秩序を揺さぶる表現へと変容したのかをたどる。

フリッツ・ビューラーのポスター「ジオデュの帽子」(左)、スタジオ65のソファ「ボッカ」 (右)

会場は東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1、2)で、前期は4月16日から5月17日、後期は5月19日から6月24日まで。開館時間は11時から19時までで、月曜休館。ただし5月4日は開館し、5月7日は休館する。入場料は一般1800円(税込)、大・高校生1100円(税込)、中学生以下無料。主催は東京オペラシティ文化財団、協賛はNTT都市開発リート投資法人、企画協力はキュレイターズ、特別協力は横浜美術館。

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