ウテナ「モイスチャー」が全編AIアニメ公開、制作時間を大幅短縮 変身ヒロインで若年層へアピール

ウテナは、1983年発売のロングセラースキンケアブランド「ウテナ モイスチャー」の新たなプロモーションとして、全編AIを活用して制作した変身ヒロイン風アニメーション動画「潤い戦士 モイスチャー」を5月1日より公式YouTubeチャンネルで公開した。本施策に合わせ、4月27日よりJR山手線28駅で、5月1日よりOsaka Metro4駅でそれぞれ交通広告の掲出を開始している。

アニメーション動画「潤い戦士 モイスチャー」

40年超のロングセラーが挑む「若年層への認知拡大」

1983年に誕生し、43周年を迎えた「ウテナ モイスチャー」は、アロエエキス配合の保湿力とリーズナブルな価格で親しまれてきたが、愛用者の中心が60代から70代となり、若い世代へのアプローチが長年の課題となっていた。同社はこれまでにも、2020年に2.5次元舞台とのコラボレーションを実施するなど、若年層との接点づくりを模索してきた。現在は、ブランドの歴史が醸し出す「昭和レトロ」な世界観を、Z世代をはじめとする若い世代へ「新しく、かつ違和感のあるもの」として再定義し、SNSや交通広告を通じて多角的に発信してきた。

「絶滅危惧化粧品」から続く、戦略的“違和感”

2024年、ブランドの存続危機をあえて自虐的に表現した「絶滅危惧化粧品」というキャッチフレーズはSNSやメディアで大きな反響を呼び、キャンペーンで3500件以上の応援メッセージを集めた。

その後も、2025年5月には「波に乗らないのが、今っぽい。」というコピーで普遍的な価値を昭和の絵看板風デザインで表現し、同年12月にはAI技術を用いて昭和のアイドル雑誌を再現した「80年代アイドル誌オマージュ」を公開。あえて目にとまる「違和感」をつくり出すことで、ブランドとの新たな接点を創出してきた。

これまでの施策のキービジュアル

これまでの施策のキービジュアル

これまでの施策のキービジュアル
これまでの施策のキービジュアル

これまでの施策のキービジュアル

これまでの施策のキービジュアル。

最新AI技術で実現した「高速・高品質」なアニメ制作

今回の『潤い戦士 モイスチャー』は、こうした“違和感戦略”を最新テクノロジーでさらに進化させた試みである。

動画制作では、企画・構成といったクリエイティブの“核”となる部分はPRチームの人間が担い、映像化のプロセスにおいてCrestLabのアニメーションDXサービスを導入。通常、1分のアニメ制作には半年から1年を要する場合もあるが、AIの活用により数時間から半日程度での試行・検証が可能になった。短期間でのトライアンドエラーを経て、細部までこだわった映像表現を実現している。

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