「エージェント型Geminiの時代へ」Google I/O 2026でCEOが宣言、対話で映像を自由に編集できる「Gemini Omni」の衝撃

5月19日〜20日(現地時間)、アメリカ・カリフォルニア州マウンテンビューでGoogleの年次開発者カンファレンス「Google I/O 2026」が開催された。今回このイベントに 「Builders」(クリエイターやエンジニアなどものづくりをする人)として招待されたのが、クリエイティブチーム「Firstthing」。現地参加したクリエイティブディレクターの鈴木健太さん(Firstthing / dentsu zero)が、 その基調講演で語られた注目ポイントをいち早くレポートする。

こんにちは!dentsu zeroの鈴木健太です。
昨年立ち上げたクリエイティブチーム「Firstthing」で、Google GeminiやTinder、ラフォーレ原宿などのクリエイティブを手がけています。MVなどの映像ディレクターもやっています。

「Google Gemini | それ、 Gemini に聞いた?」篇。2026年5月から、GoogleのAI「Gemini」の新しいテレビCMがスタート。King & Prince、仲里依紗、HIKAKINが出演。

雑誌『BRUTUS』45年分の膨大なコンテクストを学ばせて、雑誌を読むものから「しゃべるもの」に変えるプロジェクト「もしもし、ブルータス。 with Google Gemini」。

マヂカルラブリー・野田クリスタルさんがGeminiを活用して開発した「ペットカードジェネレーター」。2025年12月のリリース直後には1日で130万アクセスを記録。

今回、Geminiのブランドコミュニケーションをはじめ、「もしもし、ブルータス。」「ペットカードジェネレーター」などのプロジェクトをリードしたFirstthingの中山祐之介・山西康太とともに「Google I/O(グーグル アイオー)」にご招待いただきました。

約2時間のKeynoteを見終えた直後、まだ頭の整理も追いつかないまま現地の熱気をそのままお伝えします!

Google I/Oってそもそも何?

カンヌライオンズやSXSWは広告業界でもお馴染みですが、I/Oはちょっと違います。

Google最大のデベロッパー(開発者)向けカンファレンスです。年に一度、Googleが「次の1年の設計図」を公開する場。会場はGoogleの本社があるカリフォルニア州マウンテンビュー。サンフランシスコにも近いこの場所で世界中から多くの開発者やクリエイターが集まり、初めて情報解禁されるたくさんの最新テクノロジーをその場で体験することができます。

めちゃめちゃ会場が広くて、まるでフェス!(広さもフジロックみたいな感じです)。皆テンションが高く陽気で、音楽に合わせて踊っている人も。

だれでも乗れるGoogle社内用自転車も!かわいい!

いろんな場所であらゆるGoogleのプロダクト――ChromeやSearch、YouTubeからWaymoなどのブースやセッションが常に行われています。

国籍もさまざまで、とにかく皆たくさん話しかけてくれる温かい雰囲気。僕は英語が喋れないので「Google翻訳」のリアルタイム翻訳にものすごく助けられました。

Google I/Oは、初日に「Keynote」と呼ばれる最も大きなプレゼンテーションがあり、ここで大量の新機能や新製品が発表されます。ここ数年のI/Oは、ほぼ全部AIの話ばかりです。今年もGeminiなどGoogleが手がけるAI関連のテクノロジーがたくさん発表されました。

今回のKeynoteを貫いていたのは、Google のCEOであるSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏のこんな一言。

「We are firmly in our agentic Gemini era.(私たちは、エージェント型Geminiの時代に完全に入った)」。

去年もAI一色でしたが、今年のキーワードは「エージェント」。AIが質問に答えるだけでなく、あなたの毎日を深く知り、あなたの代わりに動いてくれる時代が始まった、ということだと捉えています。

ただ、膨大な発表をバラバラに紹介しても全体像が見えにくいので、ここでは「Googleが今回見せた戦略の構造」として3つの側面からポイントを整理してみます。

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