WOWOWとNTTドコモは6月16日、ドコモの映像配信サービス「Lemino」の発展・拡充を目的に、資本業務提携契約を6月15日に締結したと発表した。WOWOWのコンテンツプロデュース力・制作力と、ドコモの豊富な会員基盤やアセットを組み合わせ、Leminoを共同事業化する 。激化する動画配信(OTT)市場における確固たるポジションの確立と、世界に通用するIPの創出を目指す 。
今回の提携では、WOWOWが6月17日に資本金100円の準備会社を設立する。ドコモが運営するLeminoを同社に吸収分割で承継させたうえで、WOWOWが新会社株式の51%を取得し、WOWOW51%、ドコモ49%の合弁会社とする。代表取締役にはWOWOWでDXやメディアサービスを統括してきた常務執行役員の鈴木聡氏が就任する。Leminoの新会社への承継、合弁会社化、営業開始はいずれも10月1日を予定している。
WOWOW×ドコモで世界的IPの創出目指す
Leminoはドコモが2023年4月から展開する映像配信サービス。「感情でつながる」をコンセプトに、映画やドラマ、独占配信オリジナル、韓流作品、スポーツ、音楽ライブなどを配信している。WOWOWはオリジナルドラマの制作、音楽ライブ、スポーツ、映画、海外ドラマなどの放送・配信を手がけてきた。両社は2025年11月から、音楽ライブコンテンツの拡充、超大作オリジナルドラマの制作、人気スポーツコンテンツの充実に向け、共同調達・共同制作・相互提供に取り組んできた。
提携後は、音楽ライブコンテンツの強化、超大作オリジナルドラマの制作、人気スポーツコンテンツの充実などを進める。ドコモのベニューや各種アセットを活用し、映像配信にとどまらないデジタルとリアルを横断したエンターテインメント体験の提供も検討する。両社の顧客基盤やチャネルを活用してLeminoの接点拡大を図るほか、アーティスト、クリエイター、アスリート、コンテンツホルダーとの共同成長を通じ、世界展開できるIPの創出を目指す。
調達資金をマーケティングに投下、苛烈なOTT市場で勝ち筋を見出せるか
資本面では、WOWOWがドコモに対して第三者割当による新株式を発行する。発行新株式数は普通株式81万5800株(増資後の発行済株式総数の2.75%)で、発行価額は1株1031円、調達資金額は8億4108万9800円。差引手取概算額は8億3208万9800円で、2026年10月から2027年3月にかけて、Leminoの成長投資資金に充てる。具体的にはコンテンツ調達費用や会員獲得を目的とするマーケティング費用に投じ、サービス価値の向上と顧客基盤の拡大を進める。


