【連載】「電信柱の陰から見てるタイプの企画術」――福里真一
1、はじめに
2、第1回「電信柱の陰からおずおずと語りはじめる」
3、第2回「幼稚園では藤棚の柱の陰だった」
特別対談「企画術は本当に役立つのか?」(1) ー こちらの記事です。
特別対談「企画術は本当に役立つのか?」(2)
特別対談「企画術は本当に役立つのか?」(3)
特別対談「企画に向いているタイプとは?」(1)
特別対談「企画に向いているタイプとは?」(2)
特別対談「企画に向いているタイプとは?」(3)
電通・コミュニケーション・デザイン・センター エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
髙﨑卓馬氏
×
ワンスカイ CMプランナー・コピーライター
福里真一氏(『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』著者)
立ち位置が決まると企画が楽になる
髙﨑
福里さんの『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』、読みました。「宣伝会議」で連載をしていた頃から読んでいましたが。
福里
僕も髙﨑さんの著書、『表現の技術』は読みました。というか、髙﨑さんから送ってもらったんですよね。それで、お礼状を書きまして、そこに「これ以上、あんまりがんばらないでね」と書いたのに、それを無視して、髙﨑さん、最近ますますがんばってますよね(笑)。
――今日のテーマは「企画術は本当に役に立つのか?」です。
福里
企画術の本を読んだ方が、企画ができるようになりますかね。
髙﨑
本に書かれている通りにやって、企画ができるようになるわけではないですよね。世にあまたある企画術の本は、読み終わった時にやる気がでるかどうかが大事な気がします。僕が杉山(恒太郎)さんや白土(謙二)さんの本を手に取っていた時って、佐々木(宏)さんに自分の企画を「1ミリも面白くない」とか言われて、でもあと3日しかないのにどうしよう…とか思っている時だったなと(笑)。心が折れそうになっていて、いま企画しても何も考えられなさそうな時に、そういう本を読むと折れた心がもとに戻るというか。勇気がでるというか。企画って、テンションがあがっているとできたりするので。
