ネイティブ広告は、「質」も在来のコンテンツと同じであるべき——。オールアバウトは4日、総合情報サイト「All About」内で、ネイティブ広告「スポンサードコンテンツ」の販売を始めた。広告コンテンツながら、記事の編集方針や表現内容を決める「編集権」を持つのはサイトの編集部や「ガイド」と呼ばれる外部執筆者。「広告主の商品・サービスに関する情報を公平に紹介する」(オールアバウト広報)とし、一般記事と同様の情報提供を目指す。
“ネイティブ広告”とうたいながら、一般コンテンツとは異なるダウンロードページなどにアクセスさせる手法などが登場していることを問題視した。「読者が、普通の記事とネイティブ広告記事、それぞれから得られるものが同質であることが大切だと考えている。All Aboutのネイティブ広告では、ガイドや編集部が専門的な視点から記事を書き、一般記事と同じ中立性、有益性を保つ」(オールアバウト広報)。広告主がある程度記事内容をコントロールしたい場合は、タイアップ記事を勧める方針だという。
記事の評価指標には、記事を「読み終わったか」どうかを示す「読了率」を採用した。1ページビュー(PV)ごとに記事の本文が画面表示された経過時間をカウントし、情報量に対して一定時間に達した場合を「読み終わった」とみなす指標。記事が読まれたかどうか判断できないPVや、すべて読まれたか不明な「滞在時間」よりも、質の評価に適していると判断した。評価指標は今後も追加を検討する。
「ネイティブ広告はまだ発展途上。当社でも半年間にわたって議論を重ねたが、まだ手探りな部分はある。ただ、記事の公平性・価値を保つことと、広告主企業にブランドリフト(向上)効果を提供することは両立できるはずと考えている」(同 広報)。
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