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米ツイッター、インドの「ワン切り」広告会社を買収

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米ツイッターは20日、インド・バンガロールの新興広告会社ジップダイヤルの買収を発表した。米調査会社イー・マーケターの調べでは、2015年の在インド携帯電話ユーザー総数は、人口の半数を超える6億3840万人に上る見込み。ツイッターは声明で、「今回の買収が、急成長市場の一つであるインドでの投資活動を加速させる」と述べた。

ジップダイヤルは、モバイルプロモーションを展開する広告会社。通話料金がかからない内に電話を切る、いわゆる「ワン切り」を活用したプロモーションを得意とする。例えば、メーカーによるクローズドキャンペーン。商品パッケージに記した番号に「ワン切り」すると、自動で折り返しがかかってきて、プレゼント抽選の結果がわかる、といった企画を実施している。

インドでより多くの携帯ユーザーに働きかけるには、アプリ内広告やディスプレー広告よりも、こうした「電話をかける」施策のほうが効果的なようだ。実際現地ではスマートフォンユーザーの伸びが鈍く、携帯電話ユーザーの8割近くは従来型の携帯電話を使っている(イー・マーケター、2014年12月調査)。ジップダイヤルによると、平均モバイルデータ利用料はわずか60メガバイトで、米国の4.5%に過ぎない。

ツイッターは、ジップダイヤルのシステムを活用し、スポーツの試合結果や音楽番組、著名な俳優のTwitter投稿にアクセスできるサービスを始めるとしている。

通話オンリー携帯にラジオ風コンテンツ配信
——「KAN KHAJURA TESAN」ヒンドゥスタン・ユニリーバ

ユニリーバの印子会社ヒンドゥスタン・ユニリーバ(HUL)が2013年に実施した「KAN KHAJURA TESAN」は、スマートフォンはおろか、テレビもない、そもそも電気が通っていない——そんな地域の人々に広告するための企画だ。

HULが用意した番号にコールして切ると、直後に電話がかかってくる。この電話に出ると20分間、ラジオ風の音声コンテンツが聞ける。20分のうち、3分間はユニリーバ製品のコマーシャルが流れる構成となっている。

通話オンリーの携帯電話でも参加できる気安さが受け、「KAN KHAJURA
TESAN」リスナーは1400万人に上った。CMを流した製品の売り上げも、洗剤120%、化粧落とし156%、ハミガキ粉139%と大きく伸長したという。

※この記事は、月刊『販促会議』2014年12月号「通巻200号特別企画 進撃の販促アイデア200」掲載記事を再構成したものです。


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