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テレビメタデータとは何か
「メタデータ」という言葉を耳にしたこと、ありますか?「メタ」とは「上位の」とか「間の」とかいう意味で、例えば「メタフィクション」というと物語の中に物語があったり、物語の中に作者が登場したりすることを言います。だから「メタデータ」とは、「データの上位概念的なデータ」とか、「データの間にあるデータ」とか、そんな意味になるでしょう。
テレビの世界でも「テレビメタデータ」と呼ばれる概念が登場しています。テレビ放送や番組に関するあらゆるデータの集合体で、番組の時間や出演者だけでなく、その概要や登場したすべての要素をまとめたもの。例えば1時間の情報番組の中には様々な話題が登場し多彩な人物が出てきてしゃべり、ものすごい量の情報が詰まっています。それをすべて網羅しようというのがテレビメタです。
このテレビメタを生成して提供する会社の雄が、エム・データという会社です。あらかじめ断っておくと私はこの会社の“顧問研究員”といういささか偉そうな肩書きを授かっています。顧問といってもあれやこれやをお手伝いしているのですが、要するに関係者なんです。なんだ内輪話かよ、と言われるともともこもないのですが、この連載にふさわしい、「ビデオコミュニケーションの21世紀」に間違いなく登場する重要なプレイヤーなので、ここで紹介したいと思います。