日清シスコは20日、ビスケット「ココナッツサブレ」の発売50周年を記念し、アイドルグループ「私立恵比寿中学」を起用したキャンペーンを開始した。
キャンペーン名は「おかしなイメチェン」。
お菓子らしく、楽しいことに挑戦していくことをコンセプトに、今後1年間にわたって様々企画を展開する。
1956年発売のロングセラーブランド、ココナッツサブレ。発売当時から変わらないおいしさが根強く支持される一方、商品の移り変わりが早い菓子市場においては“地味で目立たない存在”になりつつあった。
この状況を打破するため、周年の節目にあたり、「ココから変わろう」をスローガンに掲げ、これまでの同ブランドにはなかった発想・表現のキャンペーンを展開するに至った。担当広告会社は電通、および電通アドギア。
取り組みの第1弾は、期間限定ユニット「五五七二三二〇(ゴー・ゴー・ナナ・ニー・サン・ニー・レー)」の結成。グループ名はもちろん「ココナッツサブレ」の語呂合わせである。期間限定とは言え、その活動はかなり本格的。ソニー・ミュージックレーベルからデビューした同ユニットは、「高い演奏技術と超重厚系な音楽が売り」とのことで、デビュー曲『半世紀優等生』はKenKen(RIZE)が楽曲を提供。歌には、10代の少女のコンプレックスや自己変革に対する欲求と、50年にわたる優等生的存在からの脱却を狙うココナッツサブレの思いが込められている。ユニットの公式サイトも開設するこだわりようだ。
キャンペーン開始に先立つ3月3日、メンバーの顔を伏せた状態でミュージックビデオのショートバージョンを先行公開したところ、再生回数は公開後1週間で180万回を突破。国内のみならず海外の音楽メディアで「謎の覆面ガールズバンド」として取り上げられた。
このほか、特別パッケージ商品の発売や、スペシャルムービー「ココナッツサブレ50年目の革命」のテレビ放映、「サブレカー」の全国巡回などが予定されている。多様な取り組みを通じて、ブランドの“地味で真面目”なイメージを一新し、若年層への訴求を強めたい考えだ。
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