Arby’s の秀逸なリアルタイムマーケティングの裏側 Part 2 ソーシャルリスニングから生まれたヒット商品

【前回コラム】「米国のファストフード、Arby’s×ファレル・ウィリアムス 「リアルタイムマーケティング」の裏側」はこちら前回のインタビュー

では、グラミー賞の授賞式において、歌手のファレル・ウィリアムズに対して、アメリカのファストフードブランド、Arby’s がどのように“Twitter Moment”をつくっていったかについて同社デジタル&ソーシャルメディアディレクターのジョシュ・マーティン氏にお話を伺いました。

今回は引き続きマーティン氏から、Arby’s のソーシャルメディア戦略とその日々の活動についてお話を伺っていきます。

ファレルの帽子の他に、ソーシャル PRとしてどんな話題が成功したのか?

結城:前回の記事

で、いわばArby’sにとって最初の“Twitter Moment”ともいえるソーシャルPRの成功事例を紹介しました。前回紹介しそこねたのですが、Arby’sのロゴにそっくりだと話題になったファレルの帽子は、その後もたくさんの反響を得たようですね?

Martin:

はい。そのオークション後、いったんArby’sのコーポレートオフィスでファレルの帽子を受け取り、一般の人にも公開することになりました。ワシントンD.C.にある「NEWSEUM」という美術館で、短期間でしたがファンの皆さんにも見てもらえるようにしたのです。

ワシントンD.C.にある、NEWSEUM

結城:

NEWSEUMでの展示というのは、最初から考えていたのですか?

Martin:

いいえ。あれは オークション後に出た想定外のアイデアで、タイミング良くNEWSEUMから展示のオファーがあり、とても良い結果になったと思います。

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結城彩子 Ys and Partners(COO/ブランドストラテジスト)
結城彩子 Ys and Partners(COO/ブランドストラテジスト)

30年を超える日米両国でのブランドマーケティングの経験を持つストラテジスト。
グローバルエージェンシーのJWTにて、ユニリーバのLUXブランドの立ち上げ、De Beersダイヤモンドの日本市場での成功に寄与。
1999年に渡米、2002年に米国法人 Ys and Partnersを共同創業。2005年にワイズアンドパートナーズ・ジャパンを立ち上げ、LA+東京+横浜の3拠点から、日本国内はもとより日本から北米に展開するジャパンブランドのマーケティングを支援している。
ブランド戦略構築からクリエイティブ、デジタルマーケティング、販路開拓コンサルティングまで、統合型マーケティングコミュニケーションの専門家チームを率いる。
LAを拠点に、日米のオフィスを往復しながら、その傍らで大学・行政機関などの依頼で講演や執筆を続ける。ICU卒業。TESL認定教師、アメリカンマーケティング協会/OCPRSA/JASSC会員として活動中。

結城彩子 Ys and Partners(COO/ブランドストラテジスト)

30年を超える日米両国でのブランドマーケティングの経験を持つストラテジスト。
グローバルエージェンシーのJWTにて、ユニリーバのLUXブランドの立ち上げ、De Beersダイヤモンドの日本市場での成功に寄与。
1999年に渡米、2002年に米国法人 Ys and Partnersを共同創業。2005年にワイズアンドパートナーズ・ジャパンを立ち上げ、LA+東京+横浜の3拠点から、日本国内はもとより日本から北米に展開するジャパンブランドのマーケティングを支援している。
ブランド戦略構築からクリエイティブ、デジタルマーケティング、販路開拓コンサルティングまで、統合型マーケティングコミュニケーションの専門家チームを率いる。
LAを拠点に、日米のオフィスを往復しながら、その傍らで大学・行政機関などの依頼で講演や執筆を続ける。ICU卒業。TESL認定教師、アメリカンマーケティング協会/OCPRSA/JASSC会員として活動中。

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