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10年目迎えた「グラフィックトライアル」、今年の参加クリエイターは永井一正ら4人

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印刷博物館 P&Pギャラリーで、企画展「グラフィックトライアル2015 [織(おる)]」が開催されている。

「グラフィックトライアル2015 [織(おる)]」特設サイト

グラフィックデザインと印刷表現の関係を深く追求し、新しい表現を獲得する試みとして、2006年にスタートした同展。毎年、日本を代表するクリエイターが複数名参加し、共通のテーマに沿ってポスターを制作してきた。

今年の参加クリエイターは、グラフィックデザイナーの永井一正氏、クリエイティブディレクター・アートディレクターの髙橋正実氏、グラフィックデザイナーの中野豪雄氏、アートディレクターの桝澤和氏の4人。それぞれ凸版印刷のプリンティングディレクターとタッグを組んで作品の制作を進めた。

過去の参加クリエイターは以下のとおり。
(カッコ内の社名は、企画展開催当時のもの)

【2014年】浅葉克己(浅葉克己デザイン室)、水野学(good design company)、長嶋りかこ、南雲暁彦(凸版印刷)
【2013年】佐藤晃一(佐藤晃一デザイン室)、成田久(資生堂)、高谷廉(AD&D)、阿部拓也(凸版印刷)
【2012年】勝井三雄とAR三兄弟(勝井デザイン事務所、ALTERNATIVE)、森本千絵(goen゜)、三星安澄(MITSUBOSHI DESIGN)、竹内清高(凸版印刷)
【2011年】祖父江慎(コズフィッシュ)、佐藤可士和(サムライ)、名久井直子、山本剛久(凸版印刷)
【2010年】新村則人(新村デザイン事務所)、菊地敦己(ブルーマーク)、福岡南央子(ドラフト)、仲野昌晴(凸版印刷)
【2009年】秋田寛(アキタ・デザイン・カン)、植原亮輔(ドラフト)、佐野研二郎(MR_DESIGN)、八木克人(凸版印刷)
【2008年】廣村正彰(廣村デザイン事務所)、永井浩明(N.G.)、高井薫(サン・アド)、米津真理(凸版印刷)
【2007年】澁谷克彦(資生堂)、服部一成、平林奈緒美、青柳雅博(凸版印刷)
【2006年】柏本郷司(リクルート)、田中竜介(ドラフト)、谷口広樹(ビセ)、伊藤桂司(UFG)、澤田泰廣(澤田泰廣デザイン室)、鈴木守(鈴木守デザイン室)

企画展の特設ページ(凸版印刷 グラフィック・アーツ・センター 「GAinfo.」内)には、各クリエイターの制作過程レポートなども公開されている。

今年のテーマは、布をおる、いろいろなものを組み合わせてつくりあげる、などを意味する「織(おる)」。これを軸に、永井氏は「LIFEー命を織る」、髙橋氏は「光を織る—色を織る—」、中野氏は「Transitional Topics 2011.3.11-2015.3.11」、桝澤氏は「花の印象-たゆたう像を求めて-」というコンセプトを掲げて新たな表現を模索、ポスターの形に結実させた。
ポスターや、その制作過程で生まれたさまざまなトライアルを展示するとともに、会期中は今年の参加クリエイターらが登壇するトークイベントの開催も予定されている。会期は9月13日まで。

また、10年目を記念した特別展示「グラフィックトライアル・コレクション2006-2015」を東京ミッドタウン・デザインハブにて開催する。これまで制作された作品を、作品に求められた表現技法の視点で分類し、9月18日~10月4日、10月8日~24日の2回に分けて展示する。