NHKが全5回シリーズで放送したNHKスペシャル「NEXT WORLD 私たちの未来」。「未来は自分たちが創り出すもの」をコンセプトに、日々進化するテクノロジーが自分たちの生活をどのように変えていくのか、ドキュメンタリーと近未来ドラマの2部構成で探った。
人工知能(AI)を採用した特設サイトでは、自分のアバターを制作できる。一般的なアバター制作は、ユーザーがパーツを選択するが、このサイトでは「男性的か?女性的か?」「未来にポジティブか?ネガティブか?」といった質問の回答から、AIがアバターのデザインを提案する。
ユーザーがデザインを修正する過程も、アバターを制作するための判断材料として蓄積されていく。登録されたアバターは、シリーズ第一回で生中継されたサカナクションのオープニングライブの観客としてCG合成され、番組に登場した。
また、サカナクションによる番組テーマ曲「グッドバイ」の音源をもとに、AIがリミックスを生成。さらに、ユーザー投票で人気が高かったリミックスの構成を判断し、新たなリミックスを生成していく。この過程を繰り返し、リミックスは「進化」していく。
ユーザーのネット上の挙動を番組に反映する「新しい視聴者参加の仕組み」にトライし、「未来」をテーマにした番組と最新テクノロジーを体験できる特設サイトとなった。アバターの生成数は4万件以上、リミックスの投票数は約3万件、進化は75世代にも達し、視聴者も20〜30代の若年層に広がった。
寺園 慎一 氏
大型企画開発センター
エグゼクティブ・プロデューサー
こちらの記事は、2016年2月1日に発刊される「デジタルマーケティング年鑑2016」(宣伝会議・刊)より一部抜粋しました。事例をご覧になりたい方に向けた書籍です。
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