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生活者心理を理解する、デジタルマーケティングの最前線を紹介。名古屋でのイベントをレポート

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宣伝会議は11月29日、愛知県名古屋市のミッドランドホールで最新のデジタルマーケティングについて考える「インターネット・マーケティングフォーラム名古屋2016」を開催した。本レポートではデジタル、テクノロジーをマーケティングに取り入れている企業の講演の一部を紹介する。

≪部分最適化×部分最適化≠全体最適化≫ウェブ担当者のための最適化の罠

登壇者:アクシス COO 平岡謙一 氏

「Webサイト経由での売上高をアップしたい」「Webを活用して採用力を強化したい」──。

これら目的を達成するためにWebサイトに求められる役割や機能はますます複雑化・多様化しています。成果をあげるWebサイトを構築するためには、各構成要素の一連の流れを意識することが不可欠です。

ここで重要となるのが、物事を俯瞰して観察する「鳥の視点」。目的達成に向けて全体を見渡しながら改善に取り組むことが、各構成要素の部分最適化に陥らないためのポイントとなります。俯瞰の視点を持ち、ビジネスモデルの全体像とユーザー像を理解すること。そのためにWebの仕組みを利用してユーザーの声を徹底的に集め、深くユーザー行動を理解した上でサイト改善を行うことが大切です。
 

あの会社の最新事例から読み解く、動画キャンペーンの戦略と効果

登壇者:Viibar Sales Director 堀野勝也 氏

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Viibarに登録する3000人のクリエイターを効果的に組み合わせ、データ分析に基づいて、企画・制作・配信までクライアントの要望に合った動画マーケティングを提供しています。テレビやWebなど各メディアの特徴や期待される効果を念頭に置き、企画段階から、マーケティングに動画を活用するメリットをきちんと意識することが必要でしょう。

オンライン動画の活用戦略モデルとして、「Star(人気者)」、「Help(助け)」、「Habit(習慣)」、「Insert(差込)」、「persuasion(説得)」の5パターンの動画があります。ポイントは、動画を使用する目的・内容・狙いを整理して、目的にあったクリエイティブパターンを使い分けること。話題性や動画再生回数だけではなく、ターゲットの嗜好を分析して目的に相応しい評価軸を設定し、メディアに合致する動画クリエイティブを展開することが重要です。
 

データ活用で研ぎ澄ます個客体験~“データインテグレーション&予測AI”がもたらすデジタルマーケティングの現状と今後~

登壇者:ソフトバンク・テクノロジー 技術統括 データソリューション本部 コンサルティング部 部長 永井康晴 氏

多様化するデバイスとチャネルは、様々な消費者との接点をつくり出します。更に消費者のデータを収集することで消費者を可視化でき、ターゲットへの理解を助けます。デジタルマーケティングの施策は、0.03秒ごとの行動データを人工知能の多次元解析にかけることによって、人の手よりも短時間で予測データを生みだせます。

また、感情予測AIを活用して、ロイヤリティの高いユーザーを発見することも可能。社内外の各種データを連携することで、解決できる課題は増加しています。具体的なデジタルマーケティングの施策事例として、予測購入確率データによるターゲットツールへの連携やデータ活用事例など、すでに様々な事例が生まれています。
 

グローバル対応とデジタルマーケティングを考慮した「これからのWeb構築」

登壇者:アクアリング コミュニケーションデザイングループ プランナー 吉村卓也 氏

現在、多くの企業がグローバル化や購買行動における顧客像の変化など、対応すべき課題を抱えています。そこで、現代のビジネス環境におけるデジタルマーケティングを活用した「新しいウェブ構築」をテーマとして重要になります。

海外企業のWebサイトで実施されている最新のデジタルマーケティング事例などを研究し、企業のWebサイト担当者はデジタルマーケティング戦略やWeb業界の動向を掴まなければいけません。

また、1995年の「Yahoo!」登場から現在のデジタルマーケティングに至る、Webサイトに求められる価値変容の歴史をふまえたうえで、Web業界で注目されるマーケティング手法「カスタマージャーニーマップ」の概要や目的、構成要素の役割を理解することも求められます。
 

デジタルマーケティングで売上を生むために必要なこと~コニカミノルタ実践事例を交えて~

登壇者:コニカミノルタジャパン デジタルマーケティング統括部 Webコンサルティング部 Webコンサルタント 高倉和明 氏

デジタルマーケティングにおいての命題は、売上と利益を生み出すこと。商談成立数と継続契約数だけではなく、営業活動もWebで担うことで、他の売上を上げることに繋げられます。

客を追いかけるのではなく、見つけてもらう「インバウンドマーケティング」など、ユーザーごとにコミュニケーションを変えることが重要でしょう。そのためデジタルマーケティングの特性である効果測定を活かして、データ蓄積や計測によってマーケティング施策の改善をします。

テーマの重きをマーケティングかブランディングのどちらに置くのかで戦略は大きく変わります。多くの東海の企業が応用できる事例も増えているので、売上の向上にデジタルマーケティングの活用を考えていくべきでしょう。