「建設業に従事する人」と「建設業を応援したい人」が手を取り合い、「建設業界の10年後の輝く未来」をつくっていく……そんな思いの下、店舗空間、オフィス空間、住空間のプロデュース事業を行うユニオンテックが主導するプロジェクト「TEAM SUSTINA」が発足した。
TEAM SUSTINAは3月、活動の認知向上を目的に、PRムービー「建設工具交響楽団 『第九』」を制作し、「TEAM SUSTINA」公式サイトと公式YouTubeチャンネルで公開した。
特定の元請企業への依存、労働人口の不足、閉鎖的な業界体質……こうした問題・課題を抱えている一方、道路や家、オフィス、店舗など唯一無二の空間をつくり出す重要な業界でもある建設業界。この業界で働いている人に誇りを持ってほしい、そして社会からはこの業界で働いている人をカッコいいと思ってほしい。同プロジェクトは、そんな思いで企画された。
建設現場で働く職人たちの技術に注目し、その働きぶりの中で工具が立てる音を、誰もが知っている音楽“ベートーヴェンの第九”へと変換した。
ムービーに登場するのは、建設現場で実際に働いている大工の方々。「TEAM SUSTINA」のロゴマークを制作する過程で出る音をサンプリングし、ひとつの曲を演奏した。動画を印象深く伝えるため、「大工が第九を演奏する」「これが、日本の大工ラシックだ」というダジャレ要素も取り入れた。
「ムービーを見てもらうことで、身近であるがゆえにその価値が忘れられがちな建設業界について改めて知っていただくとともに、その魅力や可能性を感じていただくことが狙いです」と、ユニオンテックの担当者は話す。
ムービーの再生回数は、4月末時点で2万回を超えた。テレビやWebなど、多くのメディアから問い合わせがあり、パブリシティの獲得にもつながっている。ユニオンテックのコーポレートサイトやTEAM SUSTINA Webサイトへのアクセス数が過去最高を記録したほか、SNS上でも「かっこいい」などの声が寄せられており、業界内外で話題を呼んだ。ムービーを見て、「TEAM SUSTINA」の活動に参加したいと申し出る企業もあったという。
「“騒音”ともとれる音を組み上げて、ひとつの調和がとれた音楽の世界をつくるために、工具選びと細部にわたる編集作業に多くの時間を費やしました。また、音だけでなく、今にも音を発しそうな、木材を触る熟練された指先、頬を伝う一滴の汗など、職人の気質から生まれるリアルな表情や動作を切り取るため、TEAM SUSTINAの巨大ロゴマークを実際に制作しながら撮影しました。その様子も、メイキングムービーとして公式YouTubeで公開しています」(同)。
現在は第三弾までムービーを公開している。
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