動画広告はバズればいいの?企業はこれからネットで「テレビ」になればいい

広告は何回も見てもらう必要がある

この連載ではこのところ「そもそも広告とはね」という話を書いてきました。興味ある方はバックナンバーを読んでもらえるといいんですけど(

連載のバックナンバー

)。今回はその流れの続きです。

今回はようやく連載タイトル「ビデオコミュニケーションの21世紀〜テレビとネットは交錯せよ!」にふさわしい内容になりそうです。たぶん、おそらく、きっとそうなります。でも実は少し、不安。

まず今回、私が問いたいのが「バズらせることが広告の目的でいいのか?」ということです。

「バズるような、話題になるWebムービーつくってください」

そんな依頼のもと、つくられた動画がYouTubeのあちこちに屍となっています。いまでも見つけ出して、クリックすれば動くわけですけどね。「あ、生きてるぞ、こいつ!」みたいな。

バズらずに終わると悲しい。無駄死にですね。でも時々はバズる。400万回再生される動画もあって、すごいですよね。

でも、みなさんも気づきつつあると思いますが、「バズった・・・」でも「それが何か?」ってことですよね。なぜなら私もいっぱい動画を見ましたけど、なーんも憶えてないもん。

「こんな動画あってバズりましたよねー」とか言われても、「なにそれ?見たことないです」とかね。400万回再生されても、その中に自分がいる確率は1億3千万分の400万なので、3%ぐらいなんですよ。しかも1回見ただけ。

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境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)
境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

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