カラオケルーム「ビッグエコー」や業務用通信カラオケのトップブランド「DAM」シリーズを展開する第一興商は、ママのカラオケボックスの利用促進のため、ファミリー&ライフスタイル動画メディア「MAMADAYS」を活用。ユーザー調査を踏まえて発見したママのインサイトから動画を制作して、高い成果を上げた。その施策の狙いから効果について、第一興商 コミュニケーションデザイン部 次長の花井譲氏と、「MAMADAYS」編集長の宮下ゆりか氏に聞いた。
防音、個室、子どもが遊べる…ママと親和性が高いカラオケボックス
花井:
カラオケの年間利用者数(ユニークユーザー)は、約4720万人。老若男女がターゲットになり、それぞれに体験価値を高めるための施策が必要になります。例えば、大学生を取り込むために学園祭に協賛したり、シニア向けに弁当持ち込み可の店舗を開設したり、ターゲットに合わせてリアル施策やデジタル施策を組み合わせています。
その中で、大きなターゲットのひとつに「ママ」があります。ただし全世代と比べた場合、利用率が落ち込む傾向にあり、ママの利用を促進させるために気付きを与える企画ができないかと思っていたところ、MAMADAYSさんがママを対象にした簡単な調査をしてくれたんです。
宮下:
はい、一般のママを対象にした調査を通じて、ママとカラオケボックスが非常に親和性が高いことが見えました。個室で防音のため騒いでもいいし、授乳やおむつ替えも人目を気にしなくて済み、ソファ席で子どももママも解放的になれるというメリットがあります。
一方で、カラオケボックスに対して若い人向けのコミュニケーションの場というイメージがあったり、音の大きさが子どもに悪影響を与えるのではないかというネガティブな印象が先行して、子ども連れで訪問することに“背徳感”を持っていることもわかりました。

