愛を語るより口づけを交そう — “タンジブル”なマーケティングのススメ

【前回】「独立志向のクリエイター向け 5分でわかるティール組織」はこちら

このタイトルに反応したあなた。アラフォーですね。わからない方は検索してみてください。

でも、今回のコラムは“あの”ヒット曲に関するものではありません。「タンジブルな」マーケティングのお話です。

「タンジブル(tangible)」は、日本ではあまり聞きなれない言葉だと思いますが、英語ではよく使われる形容詞です。「触ることができる」「形がある」というのが元々の意味ですが、そこから転じてコンセプトやアイデアなど形のないものが「具体的で理解しやすい」というようなニュアンスでも使われます。

123RF

まったくタンジブルではなかった、マーケティングの戦略

さて、マーケティング・ブランディングの戦略は「タンジブル」でしょうか。多くの場合、そうではありません。古典と呼ばれているマーケティングの教科書は、どれも分厚いですよね。そこにはコンセプトやフレームワークが沢山登場し、曰く「決めなくてはいけないこと」が目白押しです。私の知能の問題も多分にあるとは思いますが、長いことマーケティングの実務をやってきても、それらのコンセプトやフレームワークの多くがあまり「タンジブル」には感じられません。

市場をセグメント化し、ターゲットを決めて、ポジショニングを設定する。もうこの時点ですでによく分からないことを告白します。もちろん概念としては分かりますよ。でも、“タンジブルには”理解できません。ブランドステートメント、ブランドアトリビュート、ブランドパーソナリティー、何が違うの?

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井上 大輔(OFFICE pianonoki マーケター)
井上 大輔(OFFICE pianonoki マーケター)

OFFICE pianonoki マーケター。
ヤフー 、ニュージーランド航空、ユニリーバでデジタルマーケティングの責任者を歴任し現職。advertimesコラムニスト。
ツイッター:@pianonoki
著書に「デジタルマーケティングの実務ガイド」

井上 大輔(OFFICE pianonoki マーケター)

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著書に「デジタルマーケティングの実務ガイド」

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